過去ログ - 緒方智絵里「一番ではなくても」
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7:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/28(火) 13:35:48.41 ID:6tbK9NB80
 願った通り。

 祈った通り。

 望んだ通り。

 プロデューサーさんという存在、それ以外のすべてを捨てた……。

 仲間も、この今以外のどんな未来も、生死だって捨てた。

 ただ一つを手に入れるために捨てた。

 大好きなプロデューサーさんを私だけのものにしたくて捨てた。

 その時に理解していた通り。

 理解していてそれでも願い、祈って、望んだ通り。

 生きられない。

 死ぬしかない。

 私は――緒方智絵里は、プロデューサーさんという存在が居てくれないと存在していられない。


「私は……悪い子です」

「悪い子。悪い女。悪い存在」

「プロデューサーさんにとって……私は、悪いだけの存在です」

「迷惑ばかり。邪魔ばかり。重荷ばかり。……プロデューサーさんにただ、悪いものを送ってばかり」

「好きなのに。……好きだから」

「大好きなのに。……大好きだから」

「愛しているのに。……愛しているから」

「プロデューサーさんが欲しくて。プロデューサーさんが恋しくて。プロデューサーさんが愛おしくて……」

「プロデューサーさんと居たくて。プロデューサーさんに抱かれたくて。プロデューサーさんを、私だけの人にしたくて……」

「プロデューサーさんを縛り付けてしまいました。プロデューサーへ無理を強いて、プロデューサーさんの幸せを奪ってしまいました」

「私がプロデューサーさんを望んだばかりに、プロデューサーさんの望む未来を台無しにしてしまいました」

「自分の幸せの為に、プロデューサーの幸せを無いものにしてしまいました」

「プロデューサーさんを不幸にして……そして、今も不幸にし続けている」

「……悪い子」

「プロデューサーさんにとって、私はこれ以上ない悪い子です」


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