過去ログ - ダイヤ「もう一人の妹?」 ルビィ「もう一人のお姉ちゃん?」
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14: ◆tdNJrUZxQg[sage]
2017/03/30(木) 02:46:21.40 ID:lOVwawcb0
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ダイヤ「黒澤家は代々生まれた娘に宝石の名前を付ける習わしがある……というのは皆さんもご存知ですよね。」


一息つき、席に着いたAqoursメンバー一堂をぐるりと見回しながらわたくしは解説を始める。


ダイヤ「それと同時に自分に名付けられた宝石の名前と同じ実際の宝石を生まれたその日に授かるのですわ。」

千歌「え、じゃあダイヤさんはダイヤモンドを……?」

ダイヤ「えぇ、その通りですわ。さすがに普段から持ち歩いているわけではなく自室で保管していますが……」


ちらりと横目でルビィを見ると「ぅゅ……」と呻いて小さくなる。


梨子「どうしてルビィちゃんはそんな大切なものをわざわざ学校に……」

ルビィ「家だと……部屋が散らかってて失くしちゃうから……肌身離さず持っておけば大丈夫かなぁって……」

曜「でも、結果的に肌身離さず持ってられてないね……あはは」


目を右に左に泳がせて、しどろもどろ説明するルビィに曜さんが苦笑する。


花丸「まあ、よくあることずら」

千歌「よくあっちゃダメでしょっ」


花丸さんは本当に慣れっこなようで、いつも通りのほほんとのっぽパンを食べながらお茶を啜っている。

2年生組の総ツッコミにますます小さくなるルビィを見かねてか


果南「あールビィ。あんま気にすることないよ。」

鞠莉「そうそう、Noproblem!!」


果南さんと鞠莉さんがフォローをする。

その言葉にルビィは少し不思議そうな顔をしていたが、わたくしはなんとなく二人が何を言おうとしているのかわかって――


ダイヤ「ちょ、ちょっとお二人とも……」


二人の言葉を遮ろうとしたのですが


果南「私たちも小さい頃、ダイヤが失くしたダイヤモンドをよく一緒に探したから……」

鞠莉「ダイヤったら『お父様に叱られる〜』って大泣きでね〜。きっと黒澤家の血なんだね」


静止も虚しく過去の醜態を暴露される。


ダイヤ「よ、余計なこと言わないでくださいぃ///」


今考えてみると、日頃からダイヤモンドを持ち歩いていたのは些か無用心だったと思うし

ましてや、それを落とすなど、恥でしかないので本当に隠しておいて欲しかったのですが……

そんな昔話にほとんどのメンバーが笑い声を上げ、ますます顔が熱くなる。

その一方で梨子さんと善子さんはルビィがテーブルの上で指で転がしている宝石に興味があるようで――


梨子「生まれたときに貰う宝石かぁ……」

善子「くくく……リトルデーモン4号と共に歩んできたそのパワーストーンからは魂の鼓動を感じるわ……」


普段だったら誰かしらが茶々を入れる表現ですが『魂の鼓動』――その言葉選びに少し関心する。


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