過去ログ - ダイヤ「もう一人の妹?」 ルビィ「もう一人のお姉ちゃん?」
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15: ◆tdNJrUZxQg[sage]
2017/03/30(木) 02:46:58.24 ID:lOVwawcb0



ダイヤ「魂の鼓動……言い得て妙ですわね」

善子「……へ?」


かっこつけたヨハネモードから善子モードに戻って素っ頓狂な声を出す善子さん。


ルビィ「えっとね……黒澤本家に生まれた娘が持つ宝石は黒澤の血と魂を受け継いだ証として、生涯大切に持ち続ける習わしなの」

善子「な、なるほど……どうりでこの堕天使ヨハネの超直感で感知できたわけね……」

花丸「ボロが出た時点でやめておけばいいのに……」


しどろもどろ設定を説明する善子さんに花丸さんが容赦なくツッコミをいれる。


善子「う、うっさい!!」


しゃー!!と威嚇する善子さんを涼しい顔で受け流しながらマイペースにパンを頬張る花丸さん。

その横で今度は鞠莉さんが半身を乗り出してルビィの宝石を凝視している。


鞠莉「へー、そんなにImportantなものだったのね……。ダイヤは本当によく失くしてたからそこまでのものだとは……」

ダイヤ「……まーりーさーんー?」


懲りもせずに人の過去を穿り返す鞠莉さんをキッと睨み付けると、果南さんの後ろにさっと隠れて演技がかった声をあげる。


鞠莉「きゃー!!かなーん!!ダイヤがー!!」

果南「はいはい……でもさ――」


呆れ半分で適当に鞠莉さんに反応しつつも、果南さんもそこまで重用なものだとは知らなかったようで興味を示していた。


果南「生涯ってことは……死ぬまでってことだよね?」

ダイヤ「そうですわね。生涯を共にし、持ち主が亡くなったら、残された石は黒澤本家の宝物庫に納められるそうですわ」


幼い頃にあった祖母の葬式のとき、彼女の名を冠した石が宝物庫に納められるところを見た覚えがある。

その話を聞いて、さっきまでマイペースにパンを食べていた花丸さんも手を止めて――いや、口を止めて


花丸「それはマルも知らなかったずら」

ルビィ「ルビィも初めて聞いた……」

花丸「あ、ルビィちゃんも知らなかったんだ……じゃあ、マルが知ってるはずないね」


またすぐにマイペースに食事に戻る。

……どうやら、ルビィのことで知らないことがあるのが少し引っかかっただけらしい。

花丸さんったら意外と独占欲が強いのかしら?


ダイヤ「御婆様の御葬式のときはまだルビィも小さかったですからね。覚えていないのも無理ありませんわ。実際わたくしもそのときに見たのを覚えていただけですし。」


死んだときの取決めを生きている間に聞かされるのも縁起のいい話ではないですしね。

宝物庫に件の宝石を納めるときにお母様が幼いわたくしに言ってくれた言葉を反芻しながら、続きを説明する。


ダイヤ「生涯を共にした宝石は黒澤の娘として生きた証となり、未来永劫黒澤家で大切に保管されるのですわ。」

梨子「なんだかロマンチック……」

千歌「いーなー……私もそういうかっこいい伝統が欲しかったなぁ」


そんな話を聞いて、梨子さんはうっとりと、千歌さんは少し羨ましそうにルビィの宝石を見つめていた。


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