過去ログ - ダイヤ「もう一人の妹?」 ルビィ「もう一人のお姉ちゃん?」
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◆tdNJrUZxQg
[sage]
2017/03/30(木) 02:48:30.39 ID:lOVwawcb0
善子「これは子供の頃、ママから御守りとして貰ったの。『きっとあなたのことを守ってくれるから大切に持っていなさい』って」
ルビィ「なるほど……その御守りの力でヨハネちゃんになったんだね」
善子「だからヨハネ……ってあってる!?」
ある意味、空気の読めないルビィのヨハネ呼びに善子さんは少し赤くなる。
善子「……こほん。まあ、綺麗な石だなと思ってはいたけどまさか本物だったとは……」
善子さんは窓から射し込む陽光を反射してキラキラ光る石を見つめながら
善子「魂の石か……ふふっ」
とご機嫌そうに呟く。
この一連の話を終えて――わたくしはふと、この前見た家系図のことを思いだす。
もしわたくしの予想通り、翡翠さんが既に亡くなられているなら――その石も家の宝物庫にあるということでしょうか……?
* * *
件の黒澤家の宝物庫は、黒澤家敷地内の隅の方にある蔵の地下にある。
宝物庫というだけあって、誰でも入れるわけではない場所で、入れるのは黒澤家の人間だけ
――まあ、つまりわたくしは立ち入れるのですが。
ただ、入る資格があるだけで鍵は持っていません。
成人したら貰えるそうなのですが、どうにかして入れないものか……
……と考えても仕方がないのでお母様に宝物庫の鍵を貸して欲しいと頼んだところ
あっさりと貸してくれました。拍子抜けですわ。
お母様は『ダイヤも女の子だものね。宝石が並んでるなんて言われたら興味湧くのもわかるわ。でも悪いことはしちゃダメよ?』
とだけ
ふふっと笑って『私もダイヤと同じくらいのときにお母様に頼んで入ったわねぇ……もう長いことあそこには入ってないけど……』と
どこか懐かしいやら寂しいやら、そんな顔をしながら呟いていた。
お母様の思う理由と違う目的で入ることに少しの後ろめたさは感じましたが
別に悪いことをしようというわけではないもの。ただの確認ですし。
ダイヤ「おい……しょ……」
蔵の奥にある地下への階段を下り、重々しい宝物庫の扉を押し開ける。
少々埃っぽい宝物庫内には、丁重な作りの木箱が並んでいた。
その木箱は何故だか物悲しさや寂しさを仄かに匂わせていて――まるで棺桶のようだなという印象を受けました。
ダイヤ「棺桶――あながち間違った表現ではないかもしれませんね……」
箱の上部は観音開きになるようで、それもまるで棺のイメージを色濃くする。
いずれ自分の石もここで眠るのかと思うと少し複雑な気持ちになりますわね……。
とりあえず、一番左端から箱を開けて中を覗き込むと、わたくしやルビィの持っているような宝石と同じくらいの大きさの石が台座にはめ込まれている。
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