過去ログ - ダイヤ「もう一人の妹?」 ルビィ「もう一人のお姉ちゃん?」
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19: ◆tdNJrUZxQg[sage]
2017/03/30(木) 02:50:11.41 ID:lOVwawcb0


ダイヤ「……気は進みませんが。確認してみましょうか。」


懐からここにくる際に持ってきていた、自分の『ダイヤモンド』を取り出す。


ダイヤ「……まさかはめたら死ぬなんてことはないですよね。」


柄にも無く、オカルトなことを考えてしまいましたが、気を取り直して……

自らの石を右から3つ目の箱に入れてみる。


ダイヤ「……綺麗に納まりましたわね。」


まるで最初からそこにあったかのように――ダイヤモンドは綺麗に納まりました。

縁起が悪いのでさっさと箱からダイヤモンドを取り出し、一つ右隣の木箱の中の台座にも置いてみる。

……がこちらではなにかしっくりこない。

つまりこれはルビィの木箱ということでしょう。


ダイヤ「……?」


混乱する思考を整理すると――


ダイヤ「翡翠さんは御存命ということ……?」


もしくは存命中に石を失くしてしまったとか……?

全然ありえない話ではないですが、ここまでの木箱の中に空のものはこの5つしかなかった。

――数が数だけに飛ばし飛ばしだった為、中には空のものもあったかもしれませんが……

それだけ大切な習わしとして受け継がれ来たもの……

自分が石を外で落としたときの両親の鬼の様な形相から、余程の理由でもない限り紛失するということもないのではと思いなおす。

見つけるまで家には絶対に入れないと言われ果南さんや鞠莉さんに泣きついてどうにか見つけた、なんてこともありましたわね。


ダイヤ「これで疑問が解決すると思ったら、かえって疑問が増えてしまいましたわね……」


他に可能性を考えるとすると……翡翠さんが持ち逃げしてしまったとか?


ダイヤ「いや……それこそダイヤモンドみたいな高価なものならともかく……直径1cm程度の大きさの翡翠を持ち逃げする理由があるかしら」


自問自答する。

改めて今ある疑問を整理してみましょう。

・亡くなると共に納められるはずの宝石箱のうち、空の箱が3つではなく5つあるのか

・仮に右から4つ目の箱が翡翠さんのものだったとしたら、叔母に当たる翡翠さんとこれまで会ったことも、そして存在すらも聞かされたことがないのは何故か

・同時に翡翠さんの身に不幸あって、親族が意図的に話題に出さないようにしてるのだとしても、何故この宝物庫にその翡翠が納められていないのか


ダイヤ「……」


一つ目の疑問から考える。

――いや、まさかそんなことがあるのでしょうか。ありえない仮説が口からこぼれる。


ダイヤ「……わたくしとルビィ以外に黒澤の娘がいる……?」


じゃあ、この最後の箱に入るのは翡翠さんの娘さんの石……


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