過去ログ - 野々原茜「Awaited Holiday」
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12: ◆TDuorh6/aM[saga]
2017/03/31(金) 03:18:27.05 ID:OeCTsBV90


笑い声が息切れに変わり。
さすがの茜ちゃんも体力が尽きてヘトヘトになってきた頃。
溶けたアイスみたいに広がった雲が、太陽の光を遮った。
たったそれだけで、少し気温が下がった気がする。

「…冷えてきそうだな。そろそろ車に戻るか」

「あ、ねぇねぇプロちゃん。今日はまだ一回も茜ちゃんナデナデして貰ってないよ?」

「そうか?まぁいいか。いつもありがとな」

「…ねぇ、プロちゃん。何かあった?」

なんとなく、言葉の端から寂しさを感じて。
何かを惜しむかの様な、まだ迷っているかの様な。
そんな当のプロちゃんは、にこりと笑って。
ポケットから、何かを取り出した。

「うん、茜なら大丈夫だ。これ、俺からのプレゼント」

渡されたのは、綺麗なピアス。
茜ちゃんが普段つけてるのより、よっぽと大人っぽいもの。
え、このシチュエーションでこういうもの渡しちゃう?
茜ちゃん、勘違いしちゃうかもよ?

「普段から頑張ってくれてる茜に、そしてこれからも頑張ってくれるように、ってな」

何かを言おうとして、我慢してる様に見えて。
しょうがないね、まったく。
プロちゃんは茜ちゃんがいないとダメダメなんだから!

「遠慮しなくていいよ?その代わり茜ちゃんもしないから!」

ふー…と一回深呼吸して。
プロちゃんは、此方に向き直った。
その目には、まだ不安はあるけど…

「…なぁ、茜。俺はーー






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