過去ログ - イヴ・サンタクロース「寒さ恋しい夜には」
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5:名無しNIPPER[sage]
2017/04/03(月) 01:28:03.27 ID:1AizcjW/0
冬が終わり、春が来た。たったそれだけのことであるが、イヴにはそれがとんでもない一大事のように感じられた。
仕事のことや、自分の本業のことなら既に酷寒と言えた1月の時点で大きな山は超えていたというのにもかかわらず。
冬はなんだか、もっとあったかかった気がした。凍える寒さから逃げた人間が、やっとのことで築いた暖炉やヒーターなどの暖房器具。
冬はそれらであふれていたような気がした。自分が触れてきた温もり。まるで自分以外には用意されていなかったような。
結局それは、イヴがここで感じた春の暖かさの予感を、過ぎ去った冬を思い出したことで錯覚した身勝手な郷愁に似た何かだったのだ。


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