11:名無しNIPPER[saga sage]
2017/04/03(月) 22:07:28.44 ID:gvjh+I4r0
…やってしまった。
想いが溢れたとか、そんな綺麗なものじゃないかもしれない。これじゃ暴走だ。
夜風に当たれば顔の熱も冷めるかもしれない…というのは、咄嗟に出た言葉への言い訳だろうか。強ち嘘でもない気がするけれど。
深夜テンションって本当に怖い。…でも、果南さんは優しい笑顔で受け入れてくれた。それがせめてもの救いかもしれない。
…お店の自転車なんだろうか、果南さんの自転車は年季が入っていて、漕ぐ度に音が鳴っている。
そんなことすら特別に思えるのは、一緒にいる人が特別だからなんだろうか。
果南「梨子ちゃん!」
梨子「は、はい!」
果南「自転車、壊れそうじゃない!?」
梨子「え、えっと…」
気がつけば物凄くスピードが出ている。会話も少し大きな声を出さないと聞こえない。
確かに風が心地いいけれど、自転車が悲鳴を上げているようだ。…でも。
梨子「壊れるなら! それでもいいです!」
果南「…了解っ!!」
いやいや。良くない。さすがに壊れるのはまずいんじゃないだろうか。けれど…果南さんと一緒なら、どうにかなってしまう気がしてくるから不思議だ。
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