過去ログ - 走れアカネ
1- 20
12: ◆WlH5kArGpE[sage]
2017/04/08(土) 22:14:55.40 ID:8f+Rtbzdo
茜「ああ、もういっそ、他事務所から再デビューしてやりましょうか。巷には私のファンがいます。ラグビー仲間もいます。芸能界は、まさか私を追い出すような事はしないでしょう」 

茜「情熱だの、熱血だの、根性だの、考えてみれば、くだらない事です。自分を殺して偽って生きる。それが芸能界の定法ではありませんか」 

茜「ああ、何もかも、馬鹿馬鹿しいです。私は、醜い裏切り者です。どうとも、勝手にしてください」 

 やんぬるかな。四肢を投げ出し、うとうと、まどろんでしまった。 

 ふと耳に、潺々(せんせん)、流れるような歌声が聞こえた。そっと頭をもたげ、息を呑んで耳をすました。すぐ足元で、卯月が歌っているらしい。よろよろと起き上がって、見ると、床に座る卯月が滾々(こんこん)と、小さく囁くようにS(mile)ING!を歌っているのである。その歌声に吸い込まれるように茜は口を開いた。喉から綺麗な声を出して、一緒に歌った。 


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
19Res/21.92 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice