過去ログ - 千歌「――私はある日、恋をした。」
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78: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2017/04/09(日) 13:56:13.51 ID:kLIl0PWso


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しばらく皆で作業を進めて、果南さんがお手洗いに席を外したときに鞠莉さんが呆れたように言ってきた。


鞠莉「……もしかして、果南には二人が付き合ってることまだ言ってないの?」

ダイヤ「は、はい……まあ……」

鞠莉「そうなんだ……ふーん……」

千歌「鞠莉ちゃん……?どうかしたの……?」


鞠莉さんは『んー……』と唸ってから言葉を続ける。


鞠莉「いや……ダイヤと一緒にいるところをあんま見てない善子とか曜とか花丸はともかく……果南は知ってる――というか気付いてると勝手に思ってたから……」

ダイヤ「あぁ……まあ、果南さんそういうことには鈍いですから」

千歌「果南ちゃんは昔からそうなんだよね……後輩の女の子とかから好きですって言われても、普通に『ありがとー』とか返してたりね……」

鞠莉「確かに天然ジゴロなところはあるとは思ってたけど……ふーん……言うつもりもないの?」


鞠莉さんの質問に少し迷う。


鞠莉「このこと知ってるのって……私と梨子と……あとルビィには言ったって言ってたっけ?」

ダイヤ「ええ」

千歌「頃合を見てAqoursの皆にはちゃんと打ち明けようかって話してはいるんだけど……」

ダイヤ「どうにもタイミングがですね……」

鞠莉「そんなに言うか言わないか迷うようなことなの……?」


鞠莉さんらしいことを言ってくれる。


鞠莉「別にいまどき同性愛なんて、珍しくもないじゃない」

千歌「ど、同性愛……」

ダイヤ「……それはわかりませんが……どちらにしろ、宣伝して周るようなことでもないですし」

鞠莉「ま、それは確かにそっか……」




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