過去ログ - 佐久間まゆ「たった一つの光、願い込めて」
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12:名無しNIPPER
2017/04/09(日) 16:24:16.71 ID:ltgFqpYMo
「奇麗だろう? 昔泣き疲れてこの場所で眠ったら、偶然見つけたんだ。その頃は寒くて次の日に風邪をひいたけど、それに見合って余りあるくらいの体験をしたと思っているよ」

 瞬く星から目を離せない私にプロデューサーさんが言葉をかける。

 やっとのことでその光景から視線を離し、私はプロデューサーさんの瞳を見つめた。

「でも、なんでまゆを連れてきたんですか?」

 一番の疑問は、それだ。どうして幸子ちゃんや凛ちゃんではなく、私なのか。

 私は嫌われるために行動したのに。

 私は、こういう二人きりの時間とは、全く無縁になるように努力したというのに。

 気づけば胸が高鳴っている私自身が腹立たしい。

 私の問いかけにプロデューサーさんは困ったような、照れくさいような笑みを浮かべて私の瞳をじっと見つめた。

 私は気恥ずかしさから目をそらしたくなる。

 私が見つめることは慣れていても、彼のほうから見つめてくるのには慣れていない。



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