過去ログ - これから日記を書く 七冊目
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141: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/05/21(日) 04:14:15.98 ID:izm4J/Xr0
まずい、それしか言葉は浮かばない。たった1人でも能力の種類によっては一部隊と遜色ない力を持つ。研究所(ここ)にいる部隊は、内部のADSPの防衛装置を鎮圧したとはいえ、負傷者も抱えている状況。とても太刀打ちできない。

援軍として来ている別働部隊が、生存者に攻撃を仕掛けていると聞いたことも、今は恐怖の種でしかない。その相手が超能力者だったら、一気に叩き潰すため地下道へと誘い込み、一網打尽にする罠とも最悪は考えられる。

飛び出す身体のまま、男は無線を取り別働部隊に連絡を入れる。同じ地下、中の本隊に連絡が取れずともそちらの地上部隊とは連絡が取れるはず。祈りながら周波数を合わせ、激昂とも取れる声量で呼びかける。
以下略



142: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/05/21(日) 04:15:48.20 ID:izm4J/Xr0
「生存者の中に超能力者がいる」そう、はっきり聞いた時、無線がみしりと音を立てた。もはや、WIPのサルベージどころではない。部隊が壊滅するか否かの瀬戸際に立たされている。

すべての部隊が健在だったなら、痛手を負いながらも勝利は出来たかもしれない。だが、半分以上失われた今出来るのは、敗走の言葉だけ――。

「…。『サンシャイン』の稼動急げ!」
以下略



143: ◆e6bTV9S.2E[saga sage]
2017/05/21(日) 04:22:30.11 ID:izm4J/Xr0
>>138
とりあえず終焉はまだとだけ。目処は決めてるけどね。はてさて、どうなることやら


>>140の訂正
以下略



144:名無しNIPPER[sage]
2017/05/21(日) 11:18:44.75 ID:LXqL4NeF0

そこいらに転がってる防衛装置なんかとは訳が違う兵器群が相手か……幸運の女神よ、どうかまた、放浪者に微笑みを


145: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/05/21(日) 20:52:49.99 ID:izm4J/Xr0
「…そうか」その事実をエクスから知らされた放浪者は、いつも通り冷静だった。これから破壊するものが、もし使える状況だった場合、たった1人で立ち向かわなければいけない。それも、そういった大型兵器破壊できる重火器は所持していないという状況にも関わらずだ。

『お、前なぁ…』

エクスが言いよどむのは間違いないことだ。稼働していなければそれは鉄の塊だとしても、動いていれば人間一人ぐらいミンチにするのもたやすい武装も有している。
以下略



146: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/05/21(日) 20:54:46.90 ID:izm4J/Xr0
侵入した研究所内は明らかに慌ただしい動きをしている。ロック&サーチと類似するであろう装置も、破壊されていた。この場所をWWPが支配下に置いた、そういう状況だ。

その代償として、ここの部隊は何人かの死傷者を出しているのも見受けられた。素早くここの兵士を処理すれば、兵器、サンシャインを稼働させないまま破壊することもできる。

破壊の方法は、すでにエクスと相談して決まっている。サンシャインの正体は、巨大なレーザー砲。それを使って上空にある対象の衛星を燃やし尽くすものだった。その大量のエネルギーを暴走させれば、内部から自壊させることができる。
以下略



147: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/05/21(日) 20:55:33.11 ID:izm4J/Xr0
『中は武装やらそういう装置を詰め込みまくってかなりせめーな。乗り込まれてたら、厄介だぜ』

かなり内部まで侵入しているが、処理した兵士は3人ほど。その厄介ということは、真実という確信を放浪者は抱く。バレットパレードも大詰め、だとしても大きな困難は望みはしない。

素早い足取りで、サンシャインがあるとされる格納庫に向かい続ける。兵士の数も多くなり、必然的にそれは目的のものが存在していることを示していた。
以下略



148: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/05/21(日) 20:56:46.96 ID:izm4J/Xr0
鏡に映るのは、城塞のように見える兵器だった。長方形型、詳しくはわからないが装甲車をモチーフにしているようだ。前方に機銃4門、側面にも何門か機銃のようなものが飛び出している。上部から大きな砲身らしきものが1門と、それより小さいその左右に2門ずつある。大きな砲身は、恐らくメインとなるレーザー発射部分。そして、何よりもデカい。

そう、デカい。分厚い装甲は見るだけでわかり、大型トラックを左右二台分、高さもちょうど2台分ぐらいか。見たこともないこれまた分厚い車輪が前と後ろに2つずつ付いている。そもそもこんな大きさのものが走れるのかという疑問さえ湧く。

だが、間違いなくただの人間がこれに立ち向かうことはできない。戦車という兵器があって、ようやっと攻撃が出来ると判断できるものだ。ただ、攻撃をしてダメージを与えるというだけならば。
以下略



149: ◆e6bTV9S.2E[saga sage]
2017/05/21(日) 21:04:17.54 ID:izm4J/Xr0
>>144
ただの防衛装置と、人間が登場した兵器、さぁ、どちらが厄介か。


150:名無しNIPPER[sage]
2017/05/22(月) 08:44:55.07 ID:9R4sJJ0r0
乙 放浪者はいったいどこまで上っていくのか    


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