447: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/09/28(木) 04:43:28.84 ID:JdAL7+gC0
平山は通りから飛び出して、ゾンビの群れに向かってブラストシューターが弾丸を吐き出させる。銃弾に比べて劣る部分はあるが、この武器にしかない利点も十分にある。石や瓦礫と言ったいくらでも回収できるものを使い、拳銃に比べれば静音だという事。気兼ねなく使える遠距離武器で、尚且つ連射もできる。
音に気付いてただウロウロと近づいてくるゾンビだけの群れなら、回収組でも油断さえしなければどうにかなる。気になるのは変異体が周辺にいないか、その1点。
この決戦において、パラノイアも戦力の出し惜しみをするとは、平山には想像しがたかった。ゾンビと変異体の混成で攻撃を仕掛けて着ているはず、その読みがあったからだ。
「フェイ、周囲の警戒は怠るな。モンキーゾンビ、ジャンピングゾンビが居そうな場所は、特にだ」
「了解す!」
フェイも、それがあって平山との距離が離れないよう、最近練習していた投げナイフを取り出した。ブラストシューターのダメージが薄く、比較的近づいてきたゾンビに絞り、手首のスナップを利かせて投げつける。
ナイフの投擲が百発百中とは言えなくても、その攻撃も相まって何とか危険域になるまで近づかれないよう連携して処理は出来ている。しかし、平山はこれがどこまで維持できるか、それとも、危険になる前に処理しきれるか、慎重な思考で次の手を計算し始めていた。
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