478: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/10/24(火) 21:10:14.63 ID:5nVlOFDz0
ドンとヘビーハンマーが頭から下に地面とぶつかる音がした。バリケード内にある大型公園での戦闘は未だ続いている。第一波と思われる攻撃は終わり、佐原は大きく息を吐いて地面に置いたヘビーハンマーの柄の先端に、右腕を軽く乗せた。
戦闘はまだ終わっていない。それは今いる第一波を全滅した上で、3人は理解している。今はそう、言うなら第二波へ対する、小休止。それでも、やはり全方位からの変異体交じりのゾンビの大群をやりあうのは、彼等であっても体力は消耗している。
「疲れたぞ…」
479: ◆e6bTV9S.2E[saga sage]
2017/10/24(火) 21:33:56.47 ID:5nVlOFDz0
>>476
さてどこまで付き合ってもらえるのやら。
夕飯は相変わらず水っぽいシチューになりました。
480:名無しNIPPER[sage]
2017/10/24(火) 21:37:48.81 ID:ZF7hwLZP0
元軍属だと戦力不透明の連中と組むのはやりにくそうだな
481:名無しNIPPER[sage]
2017/10/25(水) 08:58:05.57 ID:NCpUFM6H0
乙!
むしろ行商の武器を井門に使わせた方が
482: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/10/26(木) 17:21:21.80 ID:I9UFTvBe0
一陣の風が、都市の全域が見える丘の上を吹き抜け、その後ろにある木々の中に吸い込まれていく。都市からは聞こえてくる銃撃の音は、耳をすませばその風に乗って聞こえるのかもしれない。
風に紫煙が紛れる。それ以外そこにあるのは自然そのものだ。あるがままのように見える。
戦いはまだ続いている。この都市をゾンビから取り返せるか。否か。運命がどちらに判定を下すかという次はない。余地がなければ、全力を出すのは容易く、だからこそ戦火は更に大きくなることも想像させた。
483: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/10/26(木) 17:44:32.08 ID:I9UFTvBe0
オイルライターの蓋が開く金属音と、着火石から火花が出る音。薄暗い地下道で小さな火は目印としては十分なものだ。その火に咥えた煙草に火をつけて、ハンターは手首のスナップでオイルライターの蓋を閉めた。
彼がおいた懐中電灯とわずかに光る非常灯でうっすら見えるのは、襲撃を仕掛けてきたクローゾンビ2体と、ゴーレムゾンビ数体、残りちらほらと見えるのは、ジャンピングゾンビとそのほかだ。
息を切らせた様子もなく、ハンターは火種を明るくして紫煙を深く肺に取り込んで吐き出す。足りない戦闘の欲求をそれで満たしているにも見える。
484: ◆e6bTV9S.2E[saga sage]
2017/10/26(木) 17:47:29.96 ID:I9UFTvBe0
>>480
意図不明で胡散臭い連中だしねぇ
>>481
火器は間違いなく井門の方が使えるだろうけど、レンタル費用とかでそうよね。
485:名無しNIPPER[sage saga]
2017/10/26(木) 22:11:01.65 ID:KGjbRPd80
変態交じりの……異が抜けとるw
486: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/11/02(木) 19:03:54.69 ID:+pY0a2r40
油断をしていた訳ではない。この状況に置いて、死を覚悟しなければいけない以上、だからこそ死なない為の心構えは全員済ませている。
平山がブラストシューターの盾でゾンビを押し返し、止めを刺そうとした時だ。1体のモンキーゾンビが突如、文字通り落ちてきた。一瞬の陰影で何とか、平山は盾で体当たりを防いだが、支えきれず地面に背面から倒れ、覆いかぶさる形になる。
背負ったタンクや、盾を挟んで覆いかぶされた状態で、素早くゾンビに平山は攻撃できず、他のゾンビもそこに集まり始めた。死の予感がよぎる思考は、冷静さを霞ませ、生まれる焦りが事態の解決を遅らせる。
487: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/11/02(木) 19:21:32.84 ID:+pY0a2r40
幸いフェイの負傷は咬み傷といったものではない。ゾンビ化の心配は、とりあえずはない。右手首をひねり、不慣れな左手でテーピングといった治療を施している。
「(…。自分の不始末だ)」
この状況下で誰が悪いということはない。しかし、起きた結果が責任を伴うのなら、誰かがそれを負わなければいけない。もちろんそれを果たす前に、しなければいけない絶対的な任務がある。
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