57: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/04/21(金) 20:40:59.34 ID:8XMKiyFm0
「…フェアリー!」
「エコーちゃん!」
休憩室にいたエコーは、フェアリーを見て立ち上がる。フェアリーもエコ−を見つけると、放浪者から離れて抱き付いた。離れ離れになった仲間との再会を果たしているのだから、当然の光景だったが、放浪者にはそれを悠長に見ている時間はない。
フレンドに、現状の状況を再確認する。今このエリアで活動しているのは、DJフレンドに敵対する情報提供者のグループと、WWPの小隊。その2つの勢力自体も敵対している状態で、三者三様の勢力が動き、そこにゾンビが絡んでいるような状況だ。
「…何にしても、まず情報提供者と会う。エコーだったな? 音から相手のことがわかると、フレンドから聞いている。間違いはないか?」
少し身構えているエコーに代わり、フェアリーが間違いないと答えた。それなら、情報提供者達も危険な状態にあるということだ。それに、見た目には若い人間のグループということもあって、今後の人員補給も見込める。下手に敵対すれば全体を危険に陥ることも考えられるが、そこまで高い可能性ではないと踏んでいた。
むしろ、この拠点における問題は、WWPが活動していること。そしてその活動理由についてだ。仮にすべて掃討したとして、それが危険なものだとすると奴等にはいてもらう必要がある。その危険から身を守るための盾として。
「…夜の今ならまだ見つからずに移動できる。エコー、位置は特定できるか?」
警察署エリアでの任務を終え、ここまでの強行軍をしたはずの放浪者に、疲れの色は見えない。
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