過去ログ - これから日記を書く 七冊目
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745: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2018/03/04(日) 01:27:57.79 ID:MITiN+fB0
「ここが使われる事態にならなくて、本当によかったよ」

「えぇ、まったくでございます」

門日と喜読は、診察用の机にお茶の入った湯呑を、それぞれ置いた。いろいろあったが、結局どうにかなってしまったというこの事態に、戸惑いを隠せないでいる。

入って浅い2人でも、ここまでの事態は早々ないのはわかっている。2つ分の勢力や、その他、関係する生存者が一挙に工芸を仕掛けたこと。恐らく、他の勢力で同じようなことをしたところはないと言っていい。それぐらいに規模が大きすぎる。投入する人数は負けたとしても、少なくても規模は大きい。そして、攻撃する相手は、あまりに多い。

それを、事もなげに全員生存と、敵の大将の首を討つ。そんなこと、誰が想像できるのか。そして、自分達のリーダーはそれができると思っていた事実。

どう考えても、今いる場所は、彼女らが知る範囲であっても、規格外だった。

「……。喜読さんは、ついていくかい?」

「えぇ、生憎と恩義はございます」

「そりゃまぁ、自分もそうなんだけどね」

乗った船が、泥船でもなく、木船でもなく、帆船でもない。軍艦だったという事実。それはもう出航してしまっている。今更降りる選択肢もない。それに文字通り、2人は命を救われた。

それもまた、事実だ。


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