1:名無しNIPPER[sage]
2017/04/10(月) 01:22:12.84 ID:BrXC5Mxj0
ある日の事務所
杏奈「ねえ。百合子さん…………」
百合子「なにかな? 杏奈ちゃん」
杏奈「百合子さんって、昔、自分のことを…………人見知りだって、言ってたよね……?」
百合子「あー、そうだったかも。でも、それがどうかしたの杏奈ちゃん?」
杏奈「杏奈ね、思うんだけど…………」
杏奈「今の百合子さんって、全然……人見知りじゃないと、思うよ…………?」
百合子「えっ、本当?」
杏奈「うん…………、むしろ、リア充を名乗っても…………いいと思うよ……」
百合子「えええっ! いやあ、それはちょっと私には荷が重いかな……なんて」
百合子「そういうのは未来とか可奈みたいに底抜けに明るくなきゃダメって気がするし」
百合子「私みたいな、大人しい系文学少女には合わないかな」
杏奈「そっか……」
百合子「でも、リア充じゃなくても私は楽しいよ!」
百合子「こうして杏奈ちゃんと一緒にゲームできるわけだしね!」
杏奈「百合子さん……」
杏奈「うん…………、そうだね……!」
百合子「じゃあ早速始めようか!」ポチポチ
杏奈「うん……」ポチ
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2:名無しNIPPER[sage]
2017/04/10(月) 01:22:53.90 ID:BrXC5Mxj0
杏奈(そんな風に、百合子さんは言ってたけど…………)
杏奈(事務所にいても…………、いつも百合子さんはいろんな人に囲まれてる……)
杏奈(やっぱり、人見知りなんかじゃないよ……)
3:名無しNIPPER[sage]
2017/04/10(月) 01:23:49.06 ID:BrXC5Mxj0
杏奈(ということで…………百合子さんの、気を引くために……)
杏奈(事務所の仲がいい二人組を…………観察、しよう……)
杏奈(何か、仲良くなる秘訣が……見つかるかも…………)
4:名無しNIPPER[sage]
2017/04/10(月) 01:24:51.93 ID:BrXC5Mxj0
次の日の事務所
杏奈(今日は百合子さんはお仕事でいないらしいから…………、ゲームをやってるフリをしてれば邪魔されないはず……)カチカチ
5:名無しNIPPER[sage]
2017/04/10(月) 01:26:10.89 ID:BrXC5Mxj0
杏奈(なるほど……)
杏奈(そっけなくして…………だけど表に出さないだけで、相手のことを思ってあげる……)
杏奈(そういうこと、なのかな……)
6:名無しNIPPER[sage]
2017/04/10(月) 01:27:20.84 ID:BrXC5Mxj0
次の日
百合子「杏奈ちゃんおはよう!」
杏奈「ん、おはよう…………」
7:名無しNIPPER[sage]
2017/04/10(月) 01:28:29.14 ID:BrXC5Mxj0
百合子「他にも、ゲームシステム面でも新しいことが追加されててね?」
百合子「新しいダンジョンとか、モンスターが現れるようになったり」
百合子「他のプレイヤーと協力して、合体スキルとかも実装されたの!」
8:名無しNIPPER[sage]
2017/04/10(月) 01:29:27.28 ID:BrXC5Mxj0
杏奈「ロコ…………? どうしたの……?」
杏奈(色々考えこんじゃって、気づかなかった…………。ロコ、いたんだね……)
杏奈(それに、ロコ…………、怒ってる……?)
9:名無しNIPPER[sage]
2017/04/10(月) 01:30:00.77 ID:BrXC5Mxj0
杏奈(あの後、百合子さんは謝ってくれたけど…………)
杏奈(全部が全部……、百合子さんのせいってわけじゃあないから…………逆に悪いかな……)
杏奈(ともかく、今度はもっと上手く…………やらないと……)
10:名無しNIPPER[sage]
2017/04/10(月) 01:30:34.42 ID:BrXC5Mxj0
別の日 事務所
百合子「うぅ、四月なのに寒いなぁ。あっ、杏奈ちゃん! ただいま!」ブルブル
11:名無しNIPPER[sage]
2017/04/10(月) 01:31:16.11 ID:BrXC5Mxj0
回想 事務所
未来『おはようございまーす! あれ? 杏奈、そんな隅っこでどうしたの?』
杏奈『気にしないで…………』
12:名無しNIPPER[sage]
2017/04/10(月) 01:32:27.00 ID:BrXC5Mxj0
未来『静香ちゃん! 久しぶり!』
静香『未来、久しぶりね』
未来『うん! お仕事重なっちゃうとあんまり会えなくて寂しいよね』
13:名無しNIPPER[sage]
2017/04/10(月) 01:33:04.14 ID:BrXC5Mxj0
杏奈(よくわからなかったけど…………、杏奈も、百合子さんのことをお世話してみよう……)
杏奈(そういうのって、必要にされてるって感じで…………、良さそう……)
杏奈「百合子さん……」
14:名無しNIPPER[sage]
2017/04/10(月) 01:34:40.20 ID:BrXC5Mxj0
杏奈(というわけで、台所に来たんだけど…………)
杏奈「お茶葉、どこだろう……」
杏奈(あんまり来たことなかったから、わかんないかも……)
15:名無しNIPPER[sage]
2017/04/10(月) 01:35:14.05 ID:BrXC5Mxj0
杏奈(千鶴さん、すごい……。お茶汲み一つで手間取る、杏奈とは違う……)
千鶴「そ、そうでもないですわ! 確かにお手伝いさんはいますけれども、ええいますけれども!」
千鶴「いつでも頼りきりというのはいけませんから! 淑女としての嗜みとして、お茶汲みくらいは自分でやりますの!」
16:名無しNIPPER[sage]
2017/04/10(月) 01:36:24.42 ID:BrXC5Mxj0
杏奈「百合子さん……、お待たせ……」
千鶴「あら百合子、来てましたの。それにしても、随分薄着ですわね」
百合子「千鶴さん、おはようございます! あと杏奈ちゃん、全然待ってないよ!」
17:名無しNIPPER[sage]
2017/04/10(月) 01:37:06.70 ID:BrXC5Mxj0
百合子「杏奈ちゃん、何々? 秘密の相談?」
杏奈「そうかも……。台所でお茶葉を探してくれて、お茶も淹れてもらっちゃって…………」
杏奈「その時に、少し、ね……」
18:名無しNIPPER[sage]
2017/04/10(月) 01:37:57.03 ID:BrXC5Mxj0
百合子「そんなー。今日はいっぱい話せるかなって思ってたのに……」
杏奈「ねえ、百合子さん……」
百合子「何? 杏奈ちゃん」
19:名無しNIPPER[sage]
2017/04/10(月) 01:38:26.88 ID:BrXC5Mxj0
別の日 事務所
杏奈(今日参考にするのは…………、奈緒さんと美奈子さん……)
杏奈(美奈子さんはいっぱい……本当にいっぱい料理を作って…………)
20:名無しNIPPER[sage]
2017/04/10(月) 01:39:22.56 ID:BrXC5Mxj0
杏奈「百合子さん……。読んだよ、この本…………」
百合子「わぁ、その本って……!」
杏奈「うん……! 百合子さんが勧めてたやつ……。とっても面白かった……!」
21:名無しNIPPER[sage]
2017/04/10(月) 01:40:06.47 ID:BrXC5Mxj0
百合子「SFって言うんだよ、こういうジャンル! それにしても設定も魅力的だったよね!」
百合子「ノスタルジーを感じさせつつ、ディストピア的世界観を完成させてるところが文学的技術の高さの賜物だよね!」
杏奈(のすた? ですとぴあ? よくわからないかも…………)
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