過去ログ - 桜の木の下には幸子が埋まっている
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25: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/04/16(日) 21:31:34.86 ID:k5nKXPgw0
ザクザクと小梅はスコップで土を掘り返していく。

もちろん、幸子の体を傷つけないように注意を払いながら。

「あ、あの!本当に気を付けてくださいね?ボクの体なんですから!」

「大丈夫、だよ……少し傷がついても、幸子ちゃんはカワイイから……」

「それもそうですね!……じゃなーい!」

「ふふふっ……」

軽い言葉とは裏腹に、小梅は決して乱暴ではない慣れた手つきで土を掘り返していく。

「ずいぶん手慣れてますね。汗もかいてませんし、小梅さんは土いじりが趣味だったりするんですか?」

あまり日に当たっていない不健康そうな少女、といった見た目の小梅が軽々とスコップで土を運んでいるのを幸子は驚きながら見ていた。

両手が隠れるほどの長い袖をそのままに、袖まくりすることなく作業を続けられているあたり、実は鍛えていたりするのだろうか。



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