過去ログ - 桜の木の下には幸子が埋まっている
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5: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/04/11(火) 12:29:36.11 ID:jnzm6XxsO
死体が埋まっていると噂される場所でスコップなど持っていたら、誰からもその目的がわかり止められてしまうだろう。

しかしここは普段から人が通ることはなく、今は深夜と言っていい時間。

小梅は人目をはばかることなくスコップを取り出し、これから死体探しをする自分を奮い立たせる。
以下略



6: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/04/11(火) 12:31:49.31 ID:jnzm6XxsO
さて、この中で少女が埋まっている桜の木はどれだろう。

全部の木の根本を掘り起こしていては、朝になってしまうことは明白だ。

それは困る、と小梅がどうにか狙いの桜を判別できないかと考えていたら。
以下略



7: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/04/11(火) 12:34:30.30 ID:jnzm6XxsO
「あなたは見たところ地元の人ではないですね?わざわざカワイイボクの噂を聞いて遠くから来たんですか?」

「やれやれ、まさか他の土地にまで噂が広がってるなんて。ボクの可愛さは留まることを知りませんね」

「ああ、もはやこれは罪深いほどの可愛さと言ってもいいでしょう。もっとも、死体を供養もされず埋められるほどの罪かどうかは考えものですが」
以下略



8: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/04/11(火) 12:36:35.67 ID:jnzm6XxsO
突然始まった幸子の捲し立てるような自分語りを、小梅はある意味感心しながら聞いていた。

喋るのが遅い自分では口を挟むこともできない。

そしてなにより、恐ろしいほどに「幸子が自分の可愛さに自信がある」ことしかわからない。
以下略



9: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/04/11(火) 12:40:49.48 ID:jnzm6XxsO
小梅は少しの緊張とともに尋ねる。

「さ、幸子ちゃんは……幽霊、なの……?」

先ほど幸子は「ボクの死体」と言っていた。その後も、自分が噂の埋められた少女であると示すようなことを言っていた。
以下略



10: ◆8ozqV8dCI2[sage]
2017/04/11(火) 12:41:40.06 ID:jnzm6XxsO
続きは夜。


11:名無しNIPPER[sage]
2017/04/11(火) 14:44:07.36 ID:TeYNJguqo
もういいです


12:名無しNIPPER
2017/04/11(火) 18:00:13.76 ID:5P+Hmu69o
ババーンかと思ったら全然違った
超期待


13:名無しNIPPER[sage]
2017/04/11(火) 21:07:29.06 ID:8U55Lk/6o
期待


14:名無しNIPPER[sage]
2017/04/11(火) 22:26:02.99 ID:udeQkAGZO
ババーンにわろた


15: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/04/11(火) 23:22:36.30 ID:bw4yw+6v0
「わ、私、白坂小梅……。よろしく、ね……」

「小梅さんですか。よろしくお願いします。確認ですけど小梅さんはボクの死体を掘り出すために来たんですよね?」

「う、うん……」
以下略



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