過去ログ - 桜の木の下には幸子が埋まっている
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7: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/04/11(火) 12:34:30.30 ID:jnzm6XxsO
「あなたは見たところ地元の人ではないですね?わざわざカワイイボクの噂を聞いて遠くから来たんですか?」
「やれやれ、まさか他の土地にまで噂が広がってるなんて。ボクの可愛さは留まることを知りませんね」
「ああ、もはやこれは罪深いほどの可愛さと言ってもいいでしょう。もっとも、死体を供養もされず埋められるほどの罪かどうかは考えものですが」
8: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/04/11(火) 12:36:35.67 ID:jnzm6XxsO
突然始まった幸子の捲し立てるような自分語りを、小梅はある意味感心しながら聞いていた。
喋るのが遅い自分では口を挟むこともできない。
そしてなにより、恐ろしいほどに「幸子が自分の可愛さに自信がある」ことしかわからない。
9: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/04/11(火) 12:40:49.48 ID:jnzm6XxsO
小梅は少しの緊張とともに尋ねる。
「さ、幸子ちゃんは……幽霊、なの……?」
先ほど幸子は「ボクの死体」と言っていた。その後も、自分が噂の埋められた少女であると示すようなことを言っていた。
10: ◆8ozqV8dCI2[sage]
2017/04/11(火) 12:41:40.06 ID:jnzm6XxsO
続きは夜。
11:名無しNIPPER[sage]
2017/04/11(火) 14:44:07.36 ID:TeYNJguqo
もういいです
12:名無しNIPPER
2017/04/11(火) 18:00:13.76 ID:5P+Hmu69o
ババーンかと思ったら全然違った
超期待
13:名無しNIPPER[sage]
2017/04/11(火) 21:07:29.06 ID:8U55Lk/6o
期待
14:名無しNIPPER[sage]
2017/04/11(火) 22:26:02.99 ID:udeQkAGZO
ババーンにわろた
15: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/04/11(火) 23:22:36.30 ID:bw4yw+6v0
「わ、私、白坂小梅……。よろしく、ね……」
「小梅さんですか。よろしくお願いします。確認ですけど小梅さんはボクの死体を掘り出すために来たんですよね?」
「う、うん……」
16: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/04/11(火) 23:24:50.13 ID:bw4yw+6v0
「ボクの可愛さを他の人の目に晒したくないと土の中へ埋めた人の気持ちもわからなくはないですが、やはりカワイイものは人々の注目を浴びるべきでしょう」
「いい加減、ボクもボクの体を世間の目に披露すべきだと考えていたんです」
「天岩戸のようにボクが隠れていたのでは、やはり皆さん不幸でしょうから。ボクの姿が見えない世の中なんて、年中冬みたいなものですし」
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