過去ログ - 西絹代「何故私達を連合チームにお招きしたのか?」
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6:名無しNIPPER[sage]
2017/04/11(火) 19:59:05.06 ID:FGKsNTVsO
「私の、いえ我らのためにそこまで……本当に心から敬服致します」
「あなただけのためではありません。高校戦車道、ひいては日本戦車道のためを思えばこそですわ」

世界大会の誘致、プロリーグの設立。戦車道の注目も徐々にあがり期待も高くなる。そんな時それに応えられる人材を育成しなくてはならない。

――若手の育成なくして、プロ選手の育成は成しえない

彼女の考えは奇しくも一大流派の家元と同じであった。
廃校阻止だけならそれこそ先述した通り黒森峰との連合だけで充分だった。しかし高校戦車道全体のレベルアップを図るならば少しでも多くの学校に参加させるべきだと考えたのだ。相手は高性能高翌練度の大学選抜チーム。負ければ引退するだけの全国大会と比べ、負ければ学園艦、そしてそこに住む人々の人生が奪われるという一戦。並大抵の緊張感ではない。これほどまでの経験は滅多に得られるものではない。それを利用しない手はない。
そして当然こんなドラマチックな世紀の一戦を世間が注目しないわけがない。自分たちの戦車道を見て新たな世代が立ち上がるだろう。そうして若いホープが生まれてくる。
戦車の道はどこまでも続くのだ。

「……あなたの目は一体どこまで見えているのでしょうか。私のような若輩者には検討もつきませんが折角頂いたこの経験、無駄にせぬよう精進いたします」
「フフフ、がんばってね西さん」

とても綺麗な敬礼をし西は去っていった。その表情は晴れやかであった。


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