37:名無しNIPPER[saga]
2017/04/20(木) 10:56:30.67 ID:0eIMi64y0
「都は都なりに、楓さんの死について知ろうとしているんです!!
都だけじゃない、みんなも楓さんの死に納得していない! 俺だってそうです!
どうして楓さんが死ななきゃいけないんだ!? どうして!?
それが分からなきゃ、俺達は前を向くことができないんですよ!
一歩だって、前に進むことができないんですよ! 」
プロデューサーさんが、怒っている。しかも部長相手に。いつもだったら考えられないことだ。なぜ、と考える前に、私は目の奥が熱くなった。そして、足元がとても不安定になったような気がした。推理をしなくてもわかる。私は、うれしいんだ。プロデューサーさんの言葉が。
「君らしくもないな…いや、君らしいのかな。担当アイドルのために、そこまで言えるとは」
部長は気分を悪くした様子もなく、穏やかな声でそう言った。
「今回は注意に留めておくけど、次はないからね」
「あっ、ありがとうございます!」
私は感謝した。部長だけではなく、プロデューサーさんにも。彼らは自分たちのアイドルを、いや、私を信じてくれている。
だったら、私がやるべきことは決まっている。
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