過去ログ - 電「軍艦と人間、その境界で生きる」
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13: ◆AyLsgAtuhc[saga]
2017/04/23(日) 21:30:09.75 ID:akTA4kE+0

名前は聞きませんでした。

いえ、もしかしたらどこかで聞いていたかもしれません。

以下略



14: ◆AyLsgAtuhc[saga]
2017/04/23(日) 21:32:20.95 ID:akTA4kE+0

──────

そのお姉ちゃんの戦い方は、正直言ってしまえばあまり真面目なものではありませんでした。

以下略



15: ◆AyLsgAtuhc[saga]
2017/04/23(日) 21:34:46.91 ID:akTA4kE+0

ある日、お姉ちゃんのそんな姿に居た堪れなくなり、私は声を掛けました。

「なぜ、こんな不真面目な戦い方をするのですか?」

以下略



16: ◆AyLsgAtuhc[saga]
2017/04/23(日) 21:36:10.67 ID:akTA4kE+0

「俺も艦娘に生まれた以上、死ぬなら戦って死にてぇよ」

「それなら……」

以下略



17: ◆AyLsgAtuhc[saga]
2017/04/23(日) 21:37:58.13 ID:akTA4kE+0

私はそのように司令官さんに悪態を付く艦娘を、この時初めて見ました。


艦娘は司令官さんに絶対服従。
以下略



18: ◆AyLsgAtuhc[saga]
2017/04/23(日) 21:40:14.25 ID:akTA4kE+0

「適切かつ、妥当にだ。要は適当でいいんだよ」


困惑する私を思ってか、お姉ちゃんは私の頭に手を乗せて、言葉を紡ぎました。
以下略



19: ◆AyLsgAtuhc[saga]
2017/04/23(日) 21:42:58.63 ID:akTA4kE+0

──────

それ以来、私は行く先々でお姉ちゃんの後を追うようになりました。

以下略



20: ◆AyLsgAtuhc[saga]
2017/04/23(日) 21:44:53.08 ID:akTA4kE+0

「いいかチビ? 俺たちは所詮、兵器で人間様の言いなりだ。だが、海の上では多少なりとも自由は利く。だから、海での立ち回り方には注意しろ」

「海での立ち回り方、なのですか?」

以下略



21: ◆AyLsgAtuhc[saga]
2017/04/23(日) 21:48:13.29 ID:akTA4kE+0

「ええと……気を抜いて戦うって事ですか?」

私の言葉を聞いたお姉ちゃんは、腕を組み、しばらく考えた後に答えました。

以下略



22: ◆AyLsgAtuhc[saga]
2017/04/23(日) 21:49:35.10 ID:akTA4kE+0

生き残る、というお姉ちゃんの言葉に私はうなだれました。


「生き残ると言っても私たちは囮部隊なのです……いくら頑張ってもいつかは……」
以下略



23: ◆AyLsgAtuhc[saga]
2017/04/23(日) 21:51:47.25 ID:akTA4kE+0

しゅんとした表情で言葉を紡ごうとする私に対して、お姉ちゃんは私の頭に上に手を乗せて、いつものように私の髪をぐしゃぐしゃと撫でました。


「チビ、そう悲観するなよ。こう考えればいいんだ」
以下略



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