過去ログ - 電「軍艦と人間、その境界で生きる」
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24: ◆AyLsgAtuhc[saga]
2017/04/23(日) 21:53:35.80 ID:akTA4kE+0
それから私は、お姉ちゃんが言った事を守りました。
兵器として生まれてきた私たちとしては、この戦い方は間違った戦い方なのかもしれません。
25: ◆AyLsgAtuhc[saga]
2017/04/23(日) 21:57:52.27 ID:akTA4kE+0
──────
お姉ちゃんと出会ってから1年近く経った、ある大規模作戦の時です。
26: ◆AyLsgAtuhc[saga]
2017/04/23(日) 21:59:16.07 ID:akTA4kE+0
『……!? 3時、9時の方向に敵影っ! 数は……きゃあっ!』
27: ◆AyLsgAtuhc[saga]
2017/04/23(日) 22:02:11.31 ID:akTA4kE+0
結論から言うと、お姉ちゃんの予想は当たりました。
気が付いた時にはもう遅く、主力戦力を含めた私たち前線部隊は敵の挟撃にあっていました。
28: ◆AyLsgAtuhc[saga]
2017/04/23(日) 22:04:43.79 ID:akTA4kE+0
私は気は抜いてはいません。
いつでも動けるように頭を働かせていました。
29: ◆AyLsgAtuhc[saga]
2017/04/23(日) 22:06:31.28 ID:akTA4kE+0
──────
「畜生……痛てぇなあ……おいチビ、目を開けろ。どんな事があろうとも、目の前に起きている出来事に最後まで目を背けるな」
30: ◆AyLsgAtuhc[saga]
2017/04/23(日) 22:08:35.12 ID:akTA4kE+0
「お……お姉ちゃん……そ、その腕……!」
「……なぁに、腕が1本無くなった程度だ……それよりも」
31: ◆AyLsgAtuhc[saga]
2017/04/23(日) 22:11:03.22 ID:akTA4kE+0
「……チビは、南に20海里言った所に小さな島が点々としている場所に全速力で向かえ。あそこなら敵をうまく撒いて、撤退する部隊と合流出来るはずだ」
「じゃあ、早く行くのですっ! 」
32: ◆AyLsgAtuhc[saga]
2017/04/23(日) 22:12:52.57 ID:akTA4kE+0
「お前だけで行け。敵艦は俺がひきつける」
33: ◆AyLsgAtuhc[saga]
2017/04/23(日) 22:15:40.42 ID:akTA4kE+0
「い……いやです! 嫌なのです! お姉ちゃんも一緒に行こうよっ……!」
私はお姉ちゃんに詰め寄り、必死に止めようとしました。
34: ◆AyLsgAtuhc[saga]
2017/04/23(日) 22:18:59.22 ID:akTA4kE+0
私は怖かったのです。
この時分かったのが、私は他の艦娘とは違い、私にとって最も大切な存在が、司令官さんの存在ではなく、お姉ちゃんの存在だという事なのでした。
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