過去ログ - ヘレン「ほたる、宇宙に行きましょう!」 ほたる「へ?」
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61: ◆jsQIWWnULI[sage saga]
2017/04/25(火) 18:37:34.29 ID:lIJO8+9p0
気が付くと、私は体をがっちりと固定されてて、身体が自由に動かないような状態で座っていました。
目の前には銀色や緑色、赤色のスイッチやレバーがずらりと並べられています。
それぞれの下には数字とアルファベットの文字列が並んでいます。いきなりすぎて訳が分かりません。


62: ◆jsQIWWnULI[sage saga]
2017/04/25(火) 18:38:52.70 ID:lIJO8+9p0
なんとなく左側を見てみると、そこには窓と果てしなく広がる闇がありました。
その闇の中に小さな光の粒がところせましとちりばめられていました。
顔をいったん正面に戻します。そのまま目をつむり、十秒間数えます。
深呼吸をした後、もう一度左側を見てみます。さっきと同じ光景です。
…多分ここは宇宙です。いや、確かにここは宇宙です。
以下略



63: ◆jsQIWWnULI[sage saga]
2017/04/25(火) 18:39:24.78 ID:lIJO8+9p0
「おはよう、ほたる」

右側から声をかけられました。その方向に首を動かすと。ふわふわと宙に浮かぶヘレンさんの姿がありました。



64: ◆jsQIWWnULI[sage saga]
2017/04/25(火) 18:41:33.92 ID:lIJO8+9p0
「今シートベルトを外すわ。そしたら宇宙服に着替えましょう。」

「は、はあ…?」

ヘレンさんにシートベルトを外してもらうと、身体が浮き上がりはじめました。
以下略



65: ◆jsQIWWnULI[sage saga]
2017/04/25(火) 18:42:59.62 ID:lIJO8+9p0
無事に宇宙服と命綱を着終わり、射出ポットに立ちます。

「準備は良いかしら?」

「…はい…」
以下略



66: ◆jsQIWWnULI[sage saga]
2017/04/25(火) 18:43:52.77 ID:lIJO8+9p0
『…10…9…8…』

射出までのカウントダウンが始まりました。目の前の壁が開いていきます。

『…3…2…1 ,GO‼』
以下略



67: ◆jsQIWWnULI[sage saga]
2017/04/25(火) 18:44:43.64 ID:lIJO8+9p0
「はへー」

思わず変な声が漏れだしてしまうくらい宇宙空間は変な感覚です。

しばらく宇宙をぼうっと眺めていると、青いものが見えてきました。
以下略



68: ◆jsQIWWnULI[sage saga]
2017/04/25(火) 18:46:20.15 ID:lIJO8+9p0
「あっ、地球…」

見惚れてしまうほどにきれいです。雲の白と海の青のコントラストが目まぐるしいスピードで地球を塗り替えていきます。
いつも見ているはずの空であるはずなのに、どうしてこんなにもきれいなんでしょうか。
…いつも見ていたでしょうか?ふとレイナさまや幸子さんの言葉がよぎります。
以下略



69: ◆jsQIWWnULI[sage saga]
2017/04/25(火) 18:47:01.33 ID:lIJO8+9p0
「ほたる」

いきなり呼びかけられてびっくりした私は、宇宙服に内蔵されたスピーカーから声が聞こえているのにもかかわらず、後ろを振り返りました。



70: ◆jsQIWWnULI[sage saga]
2017/04/25(火) 18:47:50.59 ID:lIJO8+9p0
「あまり勢いよく振り返ると何回転もするわ。」

私の肩をつかみながらヘレンさんが言います。

命綱が絡まないように別々の方向に射出されたはずのヘレンさんは、いつの間にか私の背後に来ていたようです。
以下略



71: ◆jsQIWWnULI[sage saga]
2017/04/25(火) 18:48:39.94 ID:lIJO8+9p0
「どう?宇宙は。」

ヘレンさんがたずねてきます。

「すっごくすっごく大きくて…私なんか本当にちっぽけだなって…」
以下略



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