過去ログ - 速水奏「全部、貴方のせいにしちゃいましょう。」
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3:znAUHOH90 2[sage]
2017/04/26(水) 01:11:26.20 ID:kIea3Dc10
「……ねえ、上に乗っても良いかしら。」
「え、ちょ、おい」

まてまて、奏。
……斜め横の角度、ほとんど息がかかるような距離で覗き込んできていた綺麗な顔が、正面に来ようとする。
すると当然、腰掛けるおれの下半身が邪魔になるわけで。
だから待ちなさい、個室とはいえ事務所だ、誰が来るかわからん。それにさっきの『男の目のごみ取るのが好き』ってのはなんだ。
いや、別に詮索するつもりないけど、気になるじゃん? なに、昔とってやったことでもあんの? だれ?
つーかそんな短いスカートで跨いだら見えるって−−−−

「んっ……」

軽く俺の体に手を付いて、ひらりと股がってきた。
預けてくる体重があまりに軽くてビックリする。それと反比例するような、存在感抜群の肢体、感触。

「う、あ」

普段は見ることのない見上げるアングルと伝わってきた体温にあてられて、変な声が出てしまった。
上に乗る小悪魔は目敏く、瞳を面白げに歪め、下唇を八重歯で少し噛んだ笑顔で見下ろしてくる。

「どうしたの……? なにか想像しちゃった?」

俺の骨盤に両掌を乗せて、少し身を乗り出してくる。
さりげない動作だが、それだけでがスーツ一枚越しにふれ合うスカートの下の素肌を意識してしまい、また、着痩せするバストの谷間が強調されて、ボタン二つ空けたブラウスの襟元からいやがおうにも目に飛び込んでくる。
たまらず視線を上にずらせば、吐息が交じる距離で悪戯な笑み。

「なぁに? ふふっ!」

見上げたらそこに天使の笑み……いや、どう見たって悪魔だ。
ろくに男性経験も無いくせにどうしてここまでツボを突いた仕草が出来るんだ。
……なんて、こないだ口走ったことがあるんだが。

『だって……早く貴方の事、夢中にさせたいんだもの。他のコに目なんか絶対いかないくらいに。女の子はいつでも勝負してるのよ。』

その時は、そう切り返されてしまった。



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