過去ログ - 速水奏「全部、貴方のせいにしちゃいましょう。」
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9:znAUHOH90 8[sage]
2017/04/26(水) 01:19:14.85 ID:kIea3Dc10

「−−−−〜〜っっ!!」

腕の中の美少女が、不意にびくんっ、と震えた。

「……っ……っ……!! 」

がくっ、がくっ、と腰に添えた手から身体が波打ってるのが伝わる。
……だ、大丈夫か?

「わかりました、取り敢えず私の方から他の三人にも伝えておきます。美嘉Pさんからもお話ししておいて頂いてよいですか? 必要ならみんなで打ち合わせしましょう。」

美嘉Pさんに意識を注ぎながらも、奏の震えを止めようと思い、腰をグッと引き付け、頭を抱き、なだめるようにさする。

「……っ……くふっ、うっ……!」

奏の喉の奥からハープの弦を弾いたような声が漏れた。
うわぁ焦る。バレねぇか、これ?

「ありがとうございます、参考になりました。」
「いえ、またお聞かせください。」
「はい、ブラッシュアップしてまた相談致します。」
「宜しくお願いします。」

うやうやしいくらいに折り目正しい一礼をしたあと、去り際に、美嘉Pさんは背の高い体を猫背に丸め、眼鏡の隙間から覗く、ねずみ男みたいなしぐさでぼそっと呟いた。

「……奏Pさん、女性たちがよく貴方の噂をしているのは日頃から耳にしていますが、その……事務所では控えた方がよろしいですよ。」
「ははは、次から気を付けます。ははは。」

実年齢よりさらに老けて見える、どよんとした眼差しが痛かった。



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