過去ログ - あずき「肇ちゃんのはじめてのお相手」
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43:名無しNIPPER[saga]
2017/05/08(月) 08:33:43.96 ID:q+4xppbV0
「…………あれ?」

「あら……」

「……逃げられ、ちゃった?」
以下略



44:名無しNIPPER[saga]
2017/05/08(月) 08:35:10.11 ID:q+4xppbV0
そんなこんなで釣り糸を垂らし、魚もかからず餌だけ取れたり、二人で延々待ちぼうけたりと時間が経って。



「もー! 感触だけがよみがえったって意味がないよぉー!」
以下略



45:名無しNIPPER[saga]
2017/05/08(月) 08:36:19.71 ID:q+4xppbV0
ここへ来てから1時間と30分。タイムリミットの目安は2時間で、あずきも肇ちゃんも成果ナシ。

そんな中で、同じく釣りに来ていたプロデューサーさんはと言うと。


以下略



46:名無しNIPPER[saga]
2017/05/08(月) 08:38:30.54 ID:q+4xppbV0
「はー、楽しい楽しい。そっちは釣れてないけど、あれかな。今更だけど場所変わろうか?」

「けっこうです」


以下略



47:名無しNIPPER[saga]
2017/05/08(月) 08:41:24.96 ID:q+4xppbV0
そんなプロデューサーさんとのやりとりを聞いて、肇ちゃんは何かを考えるように言う。



「演技であっても、あずきちゃんのあずきちゃんらしさは変わりませんよ」
以下略



48:名無しNIPPER[saga]
2017/05/08(月) 08:43:58.43 ID:q+4xppbV0
目安にしていた時間制限はもうすぐだけど、気持ちが緩んだのかな。

あずきも、肇ちゃんも、海へ目をやりはしても釣り竿のことは全然気にしていなかった。

プロデューサーさんも同じみたいで、現状の釣果を三人で見合わせたり、写真を撮ったり、なんでもない話をしたり。
以下略



49:名無しNIPPER[saga]
2017/05/08(月) 08:45:40.35 ID:q+4xppbV0
「えっ! これ本当に引いてる!? ええっと……二人とも、どうしよ……」

「さっきみたいに、リールを引いて一定のリズムで巻いていきましょう! 大丈夫、すぐに気が付けましたしきっと釣れます!」

「うう、うん! がっ、がんばるっ」
以下略



50:名無しNIPPER[saga]
2017/05/08(月) 08:46:55.40 ID:q+4xppbV0
「うっ、あぅ、うぅぅぅぅう」



あっちへふらふら、こっちへふらふら。相手の動きにつられて、こっちも橋の上を右往左往してしまう。
以下略



51:名無しNIPPER[saga]
2017/05/08(月) 08:47:44.64 ID:q+4xppbV0
……と、そこまで思ったところで。というか、そんな風に思って油断しちゃったせいだろうか。

ふっ、と手ごたえが消えたかと思うと、糸も竿も、急に力強さを失って。


以下略



52:名無しNIPPER[saga]
2017/05/08(月) 08:49:32.20 ID:q+4xppbV0
瞬間、ピピッという電子音が鳴る。音のした方向へ目をやると、スマホのカメラを構えたプロデューサーさんがばつの悪そうな顔をしていた。



「ごめん。あずきがあまりにもわかりやすく落胆していたから……絵になりそうだと思って」
以下略



53:名無しNIPPER[saga]
2017/05/08(月) 08:51:43.97 ID:q+4xppbV0
「逃した魚は大きい、なんて言ってみたりしちゃいますか」

「ねぇ。だいぶ引きが強かったし、大物だったかもなぁ」


以下略



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