過去ログ - 伊織「証をちょうだい」
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7:名無しNIPPER[sage]
2017/05/05(金) 23:46:56.35 ID:EiI7XmX40
そんなモヤモヤしたものを抱えながら、たまたま時間がとれたので伊織と昼飯を取っている時のことだった。
そう「DIAMOND」が流れたのだ。
伊織の電話の着信音。
ちらりと見えたディスプレイには、件のゴシップの相手の名前が載っていた。
「あら、恭二じゃない。どうしたのよ?」
プライベートな会話だとは知りつつも、その時の俺の耳は勝手に伊織の言葉に集中し始めていた。
聞きながら、電話の相手が見てる伊織は俺の見ている伊織とは違うのかもしれないと思ったし、そうすると寂しさと悔しさが湧いて来た。
長い間、時間をかけて積み上げて来たから。 いろんなあいつの表情を、俺は知っている。
それでも、まだ俺の知らないあいつがいるってのは確かなことだ。
そして困った事に腹が立つのは、その俺の知らないあいつを多分電話のそいつは知っているってことだ。


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