過去ログ - 【モバマス】P「なぁカミサマよ、願わくば」
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13:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/11(木) 23:05:29.48 ID:KJCAM6rl0

ぐう、と。
唐突に腹の虫が鳴き声を上げた。
気まずい沈黙が一瞬場を支配する。

「……あはは、すまんな。飯食う時間なかってんよ、忙しいてな……」

別にしなくてもいい言い訳を並べていると。

くう、と。
またもや腹の虫が、今度は先ほどよりも小さく鳴く。ただ、今回聞こえたのは俺の腹からではなく。

明かりをほとんど落とし終わっていて薄暗かったからよく見えなかったが、ちらりと顔を伺うと、ほんのり朱が差しているような気がした。

「……腹減ってるん?」

「………………す、少しだけ?」

照れたように言うその様子に、小さく吹き出してしまった。

「……よかったら、一緒に夜食でもどうやろ?」

十中八九断られると思っていた提案だったが、ご一緒いたします、と予想外の返事が小さな声で返ってきた。



「……ここは?」

「居酒屋。女性向けの胃に優しいもんも置いとったと思うわ。たぶん」

事務所の近くにある少しお高めのオシャレな居酒屋を選んだ。自分一人なら安くて量を取れるラーメンや牛丼でいいが、いくらなんでも夜十時に女性アイドルにそんなものを食べさせるのはナシだろう。

「お気遣い、感謝いたします」

「どういたしまして」

通された座席でお互いに望むものを注文する。
俺はガッツリと天ぷら御膳のセットを。
クラリスさんは鯛茶漬けのセットを頼んだ。

(……セット? え、セット食うん? 結構量あるで? ……この人もしかして結構くいしんぼうか?)



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