過去ログ - 【モバマス】P「なぁカミサマよ、願わくば」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2017/05/11(木) 22:57:33.70 ID:KJCAM6rl0
◆
今日もまた、ロクな成果を上げることができなかった。
以下略
4
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/05/11(木) 22:58:26.00 ID:KJCAM6rl0
気に入らない相手なら恫喝の一つもしてやろうものだが、相手はただ頭を下げるだけ。
こちらも良いことはしていないという自覚があるから、どうにも強く出ることは出来ずにいた。
上からの指示は早急な回収、できないなら建物を差し押さえろ、登記書を持ってこい、権利書を持ってこい。無理矢理にでも。
以下略
5
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/05/11(木) 22:59:15.73 ID:KJCAM6rl0
「何もしてへんからじゃドアホ。お前客一人相手にナンボほど時間かけとんねん」
「……それは、あの」
以下略
6
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/05/11(木) 23:00:36.52 ID:KJCAM6rl0
*
おじいさん、と表現してもいいだろうその男性は、自身をとある芸能事務所の社長だと名乗った。
そして、自分のその事務所でプロデューサーとして働かないか、と俺に言った。
以下略
7
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/05/11(木) 23:01:08.59 ID:KJCAM6rl0
入社から二週間程度が経ったある日、俺は社長から呼び出された。経歴に関わることを調べられたのかと思って少し肝を冷やしたが、話はそれとは関わりのないことだった。……後になって思えば、関わりがないとは言えなかったかもしれない。
「……新人アイドルを任せる?」
以下略
8
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/05/11(木) 23:02:05.72 ID:KJCAM6rl0
静かに室内へ入ってきた彼女。
天然モノらしい澄んだ金髪を後ろで結ってまとめ、綺麗な顔立ちは薄く微笑んでいる。
(…………んん?)
以下略
9
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/05/11(木) 23:02:56.59 ID:KJCAM6rl0
俺が担当する新人アイドルが件のシスターだったということで、俺は即座にクビになることを覚悟した。アイドルの卵とプロデューサー候補ならば、当然前者を優先するだろうと思ったからだ。
しかし、何をどう思ったのかは知らないが、彼女はそもそも俺との関係や俺がどんなことをしていたのかを言わなかった。ただ顔見知りである、とだけ伝えた。
以下略
10
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/05/11(木) 23:03:32.56 ID:KJCAM6rl0
クラリスさんのプロデューサーとして仕事を始めるにあたって、始めの頃、俺は彼女を信用していなかった。
俺を近くに置いておいて、折を見て過去をちらつかせて強請ったり脅したりするんじゃないかと疑っていた。
だけど、十日経って、ひと月経っても、彼女はそんな様子は一切見せなかった。
以下略
11
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/05/11(木) 23:04:12.38 ID:KJCAM6rl0
省電力のための必要最低限な明かりの下で一人仕事をしていると、なんだか気分まで暗くなってくるようだった。
前の仕事の方が気楽だった、とか。
肉体的にも楽だった。
以下略
12
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/05/11(木) 23:04:47.56 ID:KJCAM6rl0
時計の短針が十の数字を指す頃。
(……やーっと終わったでぇ…………)
以下略
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