過去ログ - 【モバマス】P「なぁカミサマよ、願わくば」
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31:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/11(木) 23:20:04.95 ID:KJCAM6rl0

「……照れた様子もなくようそんな事言えるなあ」

『本心ですから』

以下略



32:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/11(木) 23:20:35.56 ID:KJCAM6rl0

俺がクラリスさんに用意したソロライブは、他のアイドルにとってはさほど大した仕事じゃない。ハコは小さいし、集客も多く見込めるわけじゃないから。
だけど、クラリスさんには喜んでもらえるという自信があった。

日程は十二月二十五日、クリスマス。
以下略



33:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/11(木) 23:21:53.96 ID:KJCAM6rl0



クラリスさんのモチベーションは期待していた通りに上がり、俺も俺でやる気に満ちていた。
一昔前までは考えられないような充実した日々。
以下略



34:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/11(木) 23:22:20.35 ID:KJCAM6rl0

昼頃。
俺の携帯に着信が入った。非通知でもなく、番号はディスプレイに表示されていたが、登録名はない。見覚えもない番号だった。

一年弱の時間の中で、よく使う取引先の番号はもちろん、一度でも関わりがあった仕事関係の人はみんな登録している。
以下略



35:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/11(木) 23:22:53.72 ID:KJCAM6rl0

誰にも聞かれることがないよう事務所の屋上へ移動し、繋げたままの携帯に耳を当てる。

「……話ってなんや?」

以下略



36:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/11(木) 23:23:57.08 ID:KJCAM6rl0

「……マジなんか、それ」

『大マジじゃ。実際に被害も耳に入っとる』

以下略



37:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/11(木) 23:24:50.15 ID:KJCAM6rl0

『俺は辞めた方がええと思うけどな』。
そう言い残して、電話は切れた。
ツー、ツー、と言う電子音がイヤに耳に残る。

以下略



38:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/11(木) 23:25:55.85 ID:KJCAM6rl0



その後のライブまでの二週間。

以下略



39:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/11(木) 23:26:46.06 ID:KJCAM6rl0

ライブ当日の三日前、俺とクラリスさんは兵庫へと向かった。

兵庫は例の対立が起こっている当地だ。不測の事態があるかもしれない、と少し神経質になっていたが、結果としてはその心配は無用だった。
さすがは頼れる兄貴分、といったところか。
以下略



40:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/11(木) 23:27:35.05 ID:KJCAM6rl0

兵庫での宿泊先は、クラリスさんは教会で、俺はその近くのホテルでと決めていた。打ち合わせもあるから俺自身も教会に泊まった方が都合はいいし、向こうもそうしたらどうかと申し出てくれたが、俺の方から辞退した。
少なからず俺が教会内に居座ることを嫌がる人もいるだろうと思ったからだ、というのが表向きの理由。
本音は、クラリスさんのそばにいたらなんだか泣いてしまいそうだったからだ。

以下略



41:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/11(木) 23:28:27.33 ID:KJCAM6rl0

リハーサルを終えたクラリスさんの元へ近づく。

「どやった? 上手くやれそう?」

以下略



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