過去ログ - 【モバマス】P「なぁカミサマよ、願わくば」
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5:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/11(木) 22:59:15.73 ID:KJCAM6rl0

「何もしてへんからじゃドアホ。お前客一人相手にナンボほど時間かけとんねん」

「……それは、あの」

「言い訳なんぞいらん。早よう失せろ、使えんガキ養っとる余裕はないんじゃ」

話は終わった。
そう言いたげに兄貴分の男はくるりとこちらに背を向け、事務所の奥のソファで座っている長髪の男に声をかけた。

「おう、例のブツは買えたんか?」

「ん? ああ、買えましたで。買えるだけ買うとけて言うとったんで結構な量になりましたけど。ええんですよね?」

「ああ、構わん。会社の金やからな。社長には言うなやお前」

「もちろんス。……しかし何するんです? あんなにおんなじCD大量に買うて」

「内緒じゃ」

「オイちょお待て、金余裕あるんやんけ!! 養えや!!」





そんな叫びも虚しく、俺は結局解雇ということで追い出されてしまった。

繁華街からは少し離れた寂れた通りを歩く。

「……明日からどないせえっちゅうんじゃ」

誰に言うでもない愚痴がこぼれた。

しかし、人生万事塞翁が馬。
捨てる神あれば拾う神あり。

「……ん? 君……ちょっと待ってくれるかな」

「は? ……俺ですか?」

そんな言葉を実感した。

「うん、君だ。……ああやっぱり。久しぶりにティンときたかもしれない。ちょっと話せるかな?」

まあ、俺を捨てたのは強面のチンピラくずれで、拾ってくれたのは初老期に入った男性だったけれど。



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