過去ログ - 魔王♀「食べちゃうぞー!」勇者の母「食べないでください!」
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60:名無しNIPPER[saga]
2017/05/20(土) 09:19:37.75 ID:FGQZz50A0
魔王は自分の手足を不思議そうに見ています。
よく見たら、白い寝巻もぱつぱつでした。

私の服、貸そうか。

うん!

魔王と違って、少女は体がすくすく成長していました。
すぐに服が着れなくなるので、少女は人里に自分で服を買いに行かなければなりませんでした。
少女の服を魔王に着せると、ぴったり。
立ち上がると、目線の高さが同じになって、少女は照れ臭いような気がしました。

お母さんていうより、妹だよね。私たち本当に親子なのかなって思う。

少女は笑いながら言いました。
魔王は笑わずに、そうだよ、と小さく答えました。

お母さんみたいな力もないし、髪は赤くない。私、いつかお母さんみたいになれるのかな。

たぶん、なれるよ。

たぶんか……。

魔王はあまり娘の将来に関心がないのか素っ気ないなと少女は思いました。
寺子屋にいる子どもたちは、親と旅行に出かけた、玩具を買ってもらった、夜は勉強を見てもらっているなど、とても仲の良い印象でした。
少女も魔王と仲が悪いとは思っていませんでしたが、最近は距離を感じていました。

あれ? 何か、歯についてる。

と、魔王が口の中から何かを吐き出しました。白い紙の端切れ。あのお札でした。
少女は眼鏡の少女のことを思い出しました。



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