11:名無しNIPPER[saga]
2017/05/21(日) 16:07:59.41 ID:BbtAjqcW0
場所ははぁとさんが好む大衆居酒屋ではなくて、個室つきの場所にした。
はぁとさんはビール、僕はウーロン茶を頼もうとすると、
「いいから飲め☆飲んで☆」
12:名無しNIPPER[saga]
2017/05/21(日) 16:10:32.73 ID:BbtAjqcW0
はぁとさんは「そっか」と呟いたあと、「ごめんね。はぁとのせいで」と申し訳なさそうに僕を見た。
はぁとさんが「ごめんね」と言っている意味が理解できなくて、
僕は「何がですか」と聞き返した。
13:名無しNIPPER[saga]
2017/05/21(日) 16:12:41.45 ID:BbtAjqcW0
言い終えてすぐ、しまったと僕は思った。口調は荒く、言葉も選びようがあったはずだ。
申し訳なさそうに僕を見るはぁとさんの表情が、
ますます悲しいものに変わっていくのだと思うと、僕ははぁとさんの目を見れなくなった。
14:名無しNIPPER[saga]
2017/05/21(日) 16:14:51.28 ID:BbtAjqcW0
「はぁとももちろん努力したよ?でも努力が足りなかった。だから名前が載らなかった。
名前が載ってる50人は、はぁとよりももっと努力をしたんだと思う。
だからはぁとは悔しいけど、辛くないし、悲しくない。
○○ちゃんの代わりにはぁとの名前があっても、なんて思ってもいないし、思いたくもない。
そんなの思うくらいなら、もっとレッスンとか、自分が輝くために時間を使いたい。
15:名無しNIPPER[saga]
2017/05/21(日) 16:16:49.16 ID:BbtAjqcW0
この人は本当に真っすぐな人なんだ。僕が思っていた以上に。そう思った。
順位のことについて話すはぁとさんの瞳は、とても真剣で、とても力強くて、とても輝いていた。
僕は何もはぁとさんのことをわかっていないと思っていたけれど、
16:名無しNIPPER[saga]
2017/05/21(日) 16:19:20.75 ID:BbtAjqcW0
追加のビールが届くと、僕とはぁとさんはどちらから言うわけでもなく自然とグラスを合わせた。
合わせたグラスは先ほどよりも、かつんと力強い音で響いた。そしてお互い、ビールを飲んだ。
僕は一気に半分ほど飲み干すと、グラスを置き、そのままの勢いで、沈黙を破った。
17:名無しNIPPER[saga]
2017/05/21(日) 16:24:27.23 ID:BbtAjqcW0
おしまい。
書いてて長編書きたくなったので、次は長編書きます。
18:名無しNIPPER[sage]
2017/05/21(日) 19:51:56.20 ID:eJdTWWHho
かわいいよしゅがは
しゅがはかわいいよ
おつおつ
19:名無しNIPPER[sage]
2017/05/21(日) 21:45:13.54 ID:BbtAjqcW0
中間見て、まさか圏外になるとは予想していませんでした。
結果見たときに書かなきゃって思って書いたのが今回の作品なので、いつもよりも暗い話になりました。すみません。
次はハッピーエンド書きたいと思ってます。アイデアください
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