過去ログ - 【ミリマス】ファーストキスは突然に【みななお】
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10: ◆OYYLqQ7UAs[saga]
2017/05/23(火) 21:51:06.41 ID:McRNmRV4o
(Super Lover歌ってるときの奈緒ちゃんも、こんな顔してたかも)

 急激な現実の変化についていけなくなった心の逃避でもあるのだろうか、美奈子は心のどこかが笑えるくらい冷静にそう思ったのを自覚した。
 とはいえそれもすぐに、激しい動きとは裏腹に甘く感じるような奈緒の舌の感触に塗りつぶされてしまうのだが。

「ぷは、ぁ」

 そして何分舌を絡めあっただろうか。
 美奈子にはもはや何時間もの長さにも感じられたようで、しかし数秒の間の出来事だったかのようで、正確な時間間隔などどこかに飛んでいってしまっていた。
 ともあれやがて唐突に、奈緒が唇を離し、腕の中から美奈子を解放したことで、その甘い甘い一時は終わりを告げることとなった。
 どこか名残惜しそうな表情の美奈子と、ヴァンパイアのように淫靡に微笑む奈緒と、二人の唇の間に唾液の橋が、蛍光灯の明かりを受けて銀色に煌き、そして切れる。

(もしかして、このまま……)

 その煌きに目を奪われたのもつかの間、これから起こりうることを想像して美奈子が身を固くする。
 美奈子とてそれが想像できないほど初心ではないし、奈緒が相手なら、という思いもあるが、それと覚悟とはまた別の話である。
 そして得てして、現実というものは覚悟なんぞ知らぬとばかりのタイミングで襲い来るのであって。



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