172:名無しNIPPER[saga]
2017/09/23(土) 09:50:47.46 ID:sxjls/bm0
【意識】
食事を終えたあと、俺は午前中の課題の続きを、
東雲さんは皿洗いをしたあとに、また向かいの場所に戻ってきて、ノートに何かを書き始めた。
173:名無しNIPPER[saga]
2017/09/23(土) 09:51:22.43 ID:sxjls/bm0
映画化されたのを見てから書籍版を手に取るとか。
イメージとしては表紙絵がポップなやつ。読んでみようと思いつつ湊かなえは読んだことないな。
ライトノベルとかも友達にすすめられて読んだことはある。
174:名無しNIPPER[saga]
2017/09/23(土) 09:52:03.05 ID:sxjls/bm0
The train came out of the long tunnel into the snow country.
The earth lay white under the night sky. The train pulled up at a signal stop.
単語自体は簡単ではあるから、頭のなかで大まかに訳出をしてみた。
175:名無しNIPPER[saga]
2017/09/23(土) 09:52:42.56 ID:sxjls/bm0
「俺も同じ」
「……おなじ?」
176:名無しNIPPER[saga]
2017/09/23(土) 09:53:48.08 ID:sxjls/bm0
「──そういえば、部活始めたんだよね」
仕方がないので、話題を変えることにした。
177:名無しNIPPER[saga]
2017/09/23(土) 09:54:31.68 ID:sxjls/bm0
「まあ……下手でアレだけど」
「うん」
178:名無しNIPPER[saga]
2017/09/23(土) 09:55:28.77 ID:sxjls/bm0
「でも……かわいい、ね」
「お、おー……ありがとう」
179:名無しNIPPER[saga]
2017/09/23(土) 09:56:42.27 ID:sxjls/bm0
「輪郭とか、カラダの部分はいいと思うけど、髪の毛のところだけ線が多いよね」
「……そう?」
180:名無しNIPPER[saga]
2017/09/23(土) 09:57:18.31 ID:sxjls/bm0
冗談はさておき。
ちゅーちゅーストローで飲み物を吸いながら彼女を眺めていると、ふいに肩がびくりと跳ねて、ペンの動きが止まった。
はっとした顔で見上げられて、数回ほど目を瞬かせた。
181:名無しNIPPER[saga]
2017/09/23(土) 09:57:54.06 ID:sxjls/bm0
どこか、見覚えのあるような。
それは今と違ってもっと攻撃的、というか、敵意をまっすぐと向けられていたような、そんな気もするけれど。
数秒よりももっと刹那的な沈黙のあと、東雲さんの強張った表情もどこかへ溶け落ちてゆき、いつもの彼女の笑みが戻った。
182:名無しNIPPER[saga]
2017/09/23(土) 09:58:49.87 ID:sxjls/bm0
「……」
「……あ、うどんちゃん」
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