過去ログ - 追われてます!
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721:名無しNIPPER[saga]
2017/11/29(水) 03:05:05.75 ID:6C7ZJzN00

「わたしは二人のいちゃいちゃを見たいので、お邪魔にはなりたくないんです。それだけです」

「いちゃいちゃなんてしないけど」

以下略



722:名無しNIPPER[saga]
2017/11/29(水) 03:05:45.10 ID:6C7ZJzN00

 ふと気を抜いたら、すぐに駄目になってしまいそうだから。
 まだいけないことのはずなのに、もういいのではないかと錯覚してしまいそうになるから。
 俺は彼女にとっての"お兄ちゃん"なのに、それ以上を求めてしまいそうになるから。

以下略



723:名無しNIPPER[saga]
2017/11/29(水) 03:09:04.75 ID:6C7ZJzN00

【閉塞】

 家に帰る。玄関には見慣れない靴。
 奈雨がすでに来ている。
以下略



724:名無しNIPPER[saga]
2017/11/29(水) 03:09:38.89 ID:6C7ZJzN00

 どうせそうなるだろうとはわかっていた。

「今日ここで寝るの?」

以下略



725:名無しNIPPER[saga]
2017/11/29(水) 03:10:08.71 ID:6C7ZJzN00

 髪の匂いがふんわりと香る。
 いつもと違う匂い。でも、好きな香り。

「せっかくだし、お兄ちゃんのシャンプー使ったの」
以下略



726:名無しNIPPER[saga]
2017/11/29(水) 03:10:49.11 ID:6C7ZJzN00

「まずはわたしからするね」

 こくりと頷くと、すぐに唇を塞がれる。
 だが、いつものようにすぐに離れる。
以下略



727:名無しNIPPER[saga]
2017/11/29(水) 03:11:26.62 ID:6C7ZJzN00

「わたしの耳」

「いいけど、なんの意味があるの」

以下略



728:名無しNIPPER[saga]
2017/11/29(水) 03:13:03.33 ID:6C7ZJzN00

「んあっ」と彼女が出すとは思えないようなだらしない吐息が聞こえる。
 身動きがとれなくて、されるがままになる。

 一分半ほど経つ頃には、彼女ははあはあと肩で息をしながら、体重のほぼ全てを俺に預けていた。
以下略



729:名無しNIPPER[saga]
2017/11/29(水) 03:13:33.48 ID:6C7ZJzN00

「あ、あははっ……立たせて、お願い」

「どうしたんだよ」

以下略



730:名無しNIPPER[saga]
2017/11/29(水) 03:14:02.75 ID:6C7ZJzN00

 時計は二十三時を示していた。
 もうこんな時間にまでなっていたのか。

「お兄ちゃん学校戻るの?」
以下略



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