745:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 01:31:57.09 ID:YvRDjLe80
「詳しく! 詳細ぷりーず!」
「落ちつけよ」
746:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 01:32:45.70 ID:YvRDjLe80
「ほう」
「……ほう?」
747:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 01:33:25.47 ID:YvRDjLe80
「水音がですね、ぴちゃぴちゃって。
わたしはしたことないのでわからないですけど」
「試しに耳塞いで歯をカチカチやって見てください。よく響きますから」と言われてその場でやってみると、たしかに音が鮮明に聞こえる。
748:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 01:34:21.46 ID:YvRDjLe80
そんな顔をされては、俺は気まずくなる。
「もうやっちゃだめっても言われた」
749:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 01:36:33.30 ID:YvRDjLe80
【帰り道】
お昼時になって、最上階にあるレストラン街で食事を済ませる。
750:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 01:37:14.32 ID:YvRDjLe80
「このあとどうします?」
と歩道橋についたところで零華は言う。
奈雨とともに俺を見て首をかしげている。二人とも今日はずっと休みだといっていた。
751:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 01:38:24.91 ID:YvRDjLe80
そう言いながら俺を見て、数秒後にその横を見る。
奈雨は何かに気付いたようで「ああ」と首を縦に振る。
「お兄ちゃん、佑希いま家にいる?」
752:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 01:40:11.88 ID:YvRDjLe80
互いの求めるものを押し付けあって、ほどほどのところで満足して、それでいいんじゃないだろうか。
彼女が俺に求めるものがそれであるなら、今の関係でも構わない、と思う。
彼女の体温を感じるだけでも、俺は充分に安心することができる。
753:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 01:41:21.40 ID:YvRDjLe80
手を握る力が強くなってしまったのか、奈雨はこちらを見上げる。
心配そうに俺の顔を覗き込む。彼女の瞳はしっとりと濡れている。
身体が熱くなりそうな感覚に耐えきれなくなって目を逸らす。
754:名無しNIPPER[saga]
2017/11/30(木) 01:41:57.02 ID:YvRDjLe80
それにしても。
零華ははしゃいでたが、奈雨はずっと俺の隣にいてあんまり動いていないはずだ。
この疲れようはおかしい。
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