785:名無しNIPPER[saga]
2017/12/05(火) 00:03:11.19 ID:HHfyV3AE0
容姿、性格、性別、価値観ら雰囲気、家庭環境。それらの優劣を頭ごなしに決めつけて勝手に羨んだり見下したりしているのかもしれない。
お年寄りがテレビゲームやらスマホやらタブレットやらを諸悪の根源と一緒くたにするように。それはちょっと違うけど。
今まで描いてきた絵にだって、それは言えるのかもしれない。
胡依先輩と東雲さんの会話を聞いても、あまりピンとはこなかった。
けれど、今になってなんとなく理解するに至っていた。
描いているものには俺自身の願望が投影されている。
描きたいものを描く、というと、奈雨のような女の子の絵ばかりを描いてしまっていた。
それ以外も描いたりはしてみたけれど、一番筆が乗るというか、やる気が出るのはそういう絵を描いている時だった。
奈雨は俺にとって理想の女の子だ。
いや、逆だ。理想の女の子が奈雨だった。それが奈雨であるならなんでも良かった。
彼女がもし同い年でもひとつ上でもふたつ下でも、俺は確実に同じ想いを抱いていたと思う。
彼女に甘えられると嬉しく思う。心に平穏が訪れる。そういう所作を求めてしまう。ある意味依存している。
まあ、気付いたらそうなっていた。
というより、そうなってしまっていた。
会わないうちに、俺が立ち止まっていて彼女が進んでいるうちに、いつのまにか変わってしまっていた。
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