791:名無しNIPPER[saga]
2017/12/05(火) 00:08:14.85 ID:HHfyV3AE0
飲み物コーナーでひとつ、お菓子コーナーでひとつ、レジ前のホットスナックをひとつずつ適当に選ぶ。
会計をする間はさすがに手を離して、店を出てからまた手を繋ぐ。
今度は指を絡ませられた。どういう心境の変化だろう。
数分前のように家の門をくぐり、手持ちの鍵を使って家に入る。
部屋に行くにはリビングを経由する必要があるので、仕方なく手を離そうとする。
「離したくない」と彼女は呟く。
「どうして?」
「どうしても」
「わけがわからない」
「……わからなくていいよ」
と俺の様子を気にせずに、ぐいと引っ張っていかれる。
何かを決心したような表情が目に焼きつく。いつになく、真剣な表情だった。
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