804:名無しNIPPER[saga]
2017/12/05(火) 00:23:21.79 ID:HHfyV3AE0
【3/4】
その言葉の数々は、俺の行動に影響を及ぼした……かもしれない。よく覚えていない。
よく覚えていないくせに、言われた言葉だけが耳から離れない。
そのときの俺は子供ながらいろいろなことを考えたのだと思う。
母さんの様子。徹底した成果主義。後付け。認められるためにがんばっている佑希。適当にやってもなんだかんだできてしまっている自分。
俺は自分のことを井の中の蛙か何かだと思っていた。どうせ世の中には俺よりもっとできる人はいるし、たまたま自分の成長が人より早かったり、やり方が効率的だっただけなのだ、と、
それと同時に、佑希を井の中の蛙にすらさせないでいるのは他でもなく自分の存在であることにも気付いていた。
100まで到達したとしても、佑希は101を目指そうとする。
たとえそれ以前の80や85で足踏みしたとしても、そこを突き破ろうと努力を重ねることができる。
俺は頭打ちになった時点で踏ん切りをつけてやめてしまう。そういう姿勢が染み付いてしまっている。
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