824:名無しNIPPER[saga]
2017/12/05(火) 00:40:10.08 ID:HHfyV3AE0
ふるふると首を振りながら請い願うような言い方に、優しい声音で諭そうとしたけれど、
「離せって言ってるだろ!」
と気付けば半ば強引に彼女を突き飛ばしていた。
「きゃっ」という声とスプリングが軋む音が聞こえる。表情を見たくなくて、俺は彼女に背を向けた。
「駄目なんだよ」
「……なんで」
「わかんないけど、駄目なんだよ。
こういうのは違う。俺は奈雨とそういうことはしたくない」
「……わたしのこと、嫌いなの?」
「違う」と答える。それだけは、はっきりと言える。
けれど、その続きは一向に出てこようとしてくれない。
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