827:名無しNIPPER[saga]
2017/12/05(火) 00:41:53.89 ID:HHfyV3AE0
「なら俺が悪いのかよ! 人より出来ることがそんなに偉いのかよ! 黙ってればいい子なのかよ! 何も言わなければ好き放題言っても許されるって思ってんのかよ!
自分の負担を俺に押し付けて好き勝手に振る舞って、最後に謝ればそれで許してもらえるって思ってんのかよ!」
こんなふうに怒鳴り散らしたら、彼女に幻滅されるかもしれない。
けれど、口は勝手に動いて止まってくれない。
自分が何を言いたいかなんて、ずっとわからなかった。
俺が黙っていれば、佑希は笑っていて、母さんのうんざりした表情を見ずに済んで、すべてがいいようにまわって。
でも、俺は。
「俺だってあいつの兄である前に一人の人間なのに。比べて優劣をつけて勝手に同情してんじゃねえよ!」
「……お兄ちゃん」
うかがうような声音は耳に入ってきて、でも、思考を止めることはできない。
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