861:名無しNIPPER[saga]
2017/12/14(木) 19:00:56.36 ID:oAV4+yJj0
「……いや、俺好みかは教えませんけど、服は一緒に選んで買いましたよ。
今着てるのは、なうが家から持ってきたやつですけど」
「なう?」
「この子の名前です」
なうちゃん。珍しい名前。
ふうん、と部長さんが私を見ながら頷く。未来くんは少し笑っている。
ああ、と遅れて意図を察する。
たしかに、言葉遊びみたいだ。
「それで、なうちゃんの写真は? 私に業務上横領させてくれるって約束は?」
「何が業務上なのかは知りませんけど、もちろん撮ってないです」
「反故だ! 契約破棄だ!」
「いやテンション高いっすね」
言いながら、彼はなうちゃん(と呼ぶことにする)を椅子に座らせて、ふわふわしたクッションをあてがう。
それでもなかなか離してくれないようで、少し困った顔をしながら腕を引き抜く。
部長さんはその様子をふむふむと頷きまじりに見て、ちらと一瞬だけ私に目を向けてから、また彼へと目を戻す。
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