91:名無しNIPPER[saga]
2017/09/02(土) 01:06:56.09 ID:2VirUVWm0
「部活見に行くんだよな?」
「そうそう」
「何部なの?」
「行ってからのお楽しみな」
足取りがやけに軽い。
隣棟への渡り廊下を歩いて、人気の少ない階段をのぼる。
奈雨とのことを思い出して、携帯を取り出したが、彼女からの連絡はまだきていなかった。
一つの大きめの教室の前で、彼は足を止めた。
「じゃ、俺は役目を果たしたから帰るわ」
「え」
「今日ちょっと用事あんだよ! 悪いな、明日は顔出すって部長さんに言っといてくれ」
「ちょっ、ソラ……」
じゃあな! と彼は手をあげて走り去る。
きょろきょろとあたりを見渡してみても、人の姿は一つもないし、音だって外から漏れ聞こえてくる部活の音だけだ。
留まっているのも嫌なので、一思いに教室のドアを開けることにした。
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