過去ログ - 【よるのないくに2】ルーエ「護られること」
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12: ◆NDEcT.ClS.[sage saga]
2017/09/11(月) 01:39:09.92 ID:3HeMAZN30




アル「どしたのルーエ、二人きりで話したいなんてさ」


任務を終え、ホテル・エテルナに帰還したルーエは同じく帰還していたアルを屋上に呼び出した
屋上にはラベンダーの鉢植えが置かれ微かにその香りが鼻孔をくすぐる


ルーエ「いや、今日先輩と一緒に任務に出た時に色々と昔のアルの話を聞いてな…」

アル「へ?」


そう言うとアルの顔が暗闇の中でも赤く染まることが分かるほど紅潮した
嫌な予感を振り払うように頭を振りながらアルが問いかける


アル「ど、どの話したの!?」

ルーエ「アルがルーエごめん、って一日塞ぎこんだとか…まぁそんな話だ」


優しく微笑むルーエを見て顔を真っ赤に染めてアルが頭を抱える
アルにとってはよっぽど恥ずかしい過去だったのだろう


アル「だ、だってあの時先輩がすっごく怒ってさ…私ルーエのこと分かってるつもりで何も分かってなかったって…」


その言葉を聞いてルーエの顔から微笑みが消える
僅かに目を伏せ、自分の心を見つめるようにその目を少しの間閉じる
そして意を決したようにアルに歩みより──


アル「ルーエがいつも傍にいてくれてたの、当たり前に思っ──」


必死に言葉を並べるアルを抱きしめた
普段のルーエからはあり得ない大胆な行動にアルが目を丸くする





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