過去ログ - シンゲキロンパ CHAPTER 03
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名無しNIPPER
2019/05/23(木) 07:54:05.58 ID:+V6yDrVp0
脅迫状で呼び出し、あの教室に誘い込んだけど…アイツは、本当にムカつく奴だった。
教室に先に着いていたのは松永時雨の方だった。あいつは何故か澪島紅羽のコートを着てフードを被っていたけど、そんなの私の計画には関係なかった。私が殺したい相手を、ターゲットを誘き出すのには成功していたんだもの。服装が変わっているのなんて些末な問題だったから。その時私はギターケースの中身をギターから凶器や着替えに入れ替えた状態で背負っていた。夜中にギターケースを背負っていても、私の肩書きは【超高校級のロックシンガー】だもの、怪しまれることはなかった。
「…………………」
「あら?松永時雨じゃない。こんな場所で何してるの?」
「…………………」
「黙っていても分かりますわよ?だって貴方様は【超高校級の幼馴染み】ですものね。幼馴染みの代わりに脅迫状を受け取ったのかしら?」
「……あの脅迫状、やっぱりお前だったのかよ」
被っていたフードを下げて見えた顔は、ボトルグリーンの髪に銀鼠色の瞳のあいつの顔。私が殺したくて堪らないあいつの顔。私はほくそ笑んで松永時雨に脅迫状を返して貰った。こっそりギターケースにしまってある凶器を取り出して、隠し持ったまま話しかけた。
「貴方様の秘密、私様は知っているの。バラされたくないなら、私様の言うことを聞き入れることね」
「……お前だけが知ってるんだよな、俺の秘密を」
「ええそうよ」
そう言った時、あいつはこう言い放った。まるで女王に反逆するように。
「バラすならバラせよ。お前の好きにしろ」
はっ?
私は耳を疑った。何て言った?バラすなら、バラせばいい?はぁっ?何それ、何その言葉。
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