過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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110:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 14:25:35.01 ID:sXivYPE/0
「そ、そんなぁ――何でそんな」

「何でって、こちらの要望に沿う仕事を取ってくるのはそちらの仕事だからですよ。
 我々事業三課の要望は既にお伝えしていましたよね?」


 彼の前に座り、今にも泣き出しそうな顔で何かを懇願している様子の男性。
 一方で、プロデューサーは表情を崩さず、しかしつっけんどんな態度でペンをクルクルと回している。

「他の事業課さんは、営業にも協力してやってくれてるじゃないですか。
 私達、会社として利益を上げておこうって、協力しようって姿勢が無いと、アイドル達だって」

「私が申し上げているのは、本来の業務分掌はどうなっているのか。そして、正すべき襟があれば正した方が良いんじゃないんですかって事です。
 おかしいですよね、何でウチが営業課さんの仕事もやらなきゃいけないんですか?」

「そ、そう言われても、今までそうやって――!」


 ため息を一つつくと、プロデューサーはさらにまくし立てた。

「仮に我々が営業をする横で、あなた方は定時でお帰りになられる訳でしょう。
 もっと言うと、出張費だって我々の会計から出ているんですよ。営業課さんではなく」

「えっ、そ、そうなんですか?」

「当然です、知らなかったんですか。
 管理課さんの担当が理解あるから上手くやっているようなものの、色々な所で軋轢が生じている事はご理解いただきたいんです」


 無表情ではあったけれど、プロデューサーには今まで感じた事が無いような冷酷さが見て取れた。



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