過去ログ - LiPPS「MEGALOUNIT」
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363:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 23:40:52.12 ID:78VDBhPt0
「ずっと、申し訳無かったって――そればっかり繰り返し、話してたって」

「――誰に」

「フレちゃんもその誰かから聞いただけだから、詳しくは知らないって言ってた。でも――」
以下略



364:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 23:42:41.24 ID:78VDBhPt0
「――とりあえず、フレちゃんに電話してみる。場所分かる?」
「それがさ、肝心な情報言わんのよフレちゃん。らしいっちゃらしいけどさ」
「ハハッ、そうだね」

「おい、聞いてるのか。後もつかえているんだ、いい加減つまみ出すぞ」
以下略



365:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 23:45:10.12 ID:78VDBhPt0
「ん、何の話?」

 ラジオのパーソナリティとして人気を集める理由の一つである、ゆるいながらも上手に空気を読む立ち回り。
 タイミングの良いパスも、適当にいなしつつ時には盛り上げる受け答えも、彼女のコミュ力の高さあってのものだ。

以下略



366:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 23:46:46.15 ID:78VDBhPt0
「あ、もういーよ。ここはあたしが引き受けるからさ、美嘉ちゃんは急いで」

 憤慨する大人達を尻目に、周子ちゃんは笑顔で後ろ手に振ってアタシを送り出す。

 これ、後でプロデューサーにも怒られるんだろうなぁ。
以下略



367:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 23:50:23.03 ID:78VDBhPt0
 何で、ってさっきから言い飽きたくらい、今日は色んなことが起こりすぎてワケ分かんない。

「夏樹から連絡があった。適当に流しに行こうとしたら、街中でフレデリカを見かけたらしい。
 奏に連絡を取ったら、仕事をすっぽかしたらしいってんで、後をつけてもらってんだ」

以下略



368:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 23:53:04.60 ID:78VDBhPt0
 ピンクのヘルメットを被り、拓海さんの体にしっかり捕まって、夕暮れ時の幹線道路を疾走する。

 爆音はすごいし、スピードも完全にオーバーしてるカンジがする。
 警察に捕まらないのコレ? 大丈夫かな。

以下略



369:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 23:55:35.77 ID:78VDBhPt0
 えっ――ウソ。

「チッ、こんな時についてねぇぜ」
「ちょ、ちょっと拓海さん、ヤバイって止まろうよ!」
「アァ? すっトロい事言ってんじゃねーよそれでもカリスマギャルか」
以下略



370:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 23:57:17.29 ID:78VDBhPt0
 住宅街の中に入り込んでも、拓海さんのスピードは一向に緩まない。

「ちょっと拓海さん! もういい、もういい!!」
「何が!!」
「事故るって!! 警察だってもう来ない!!」
以下略



371:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 23:58:58.30 ID:78VDBhPt0
 階段を飛び出し、アタシ達の体は宙に放り出された。

 差し詰めスキーのジャンプ台のようなその階段は、思っていたよりずっと段が多くて、一番下まではゆうに5mはありそうな高さだった。

 つまり――5mの高さからこのバイクは落ちるのだ。今この瞬間。
以下略



372:名無しNIPPER[saga]
2017/12/19(火) 00:01:36.68 ID:Ae62FiCR0
 (♪)

 んー、フレちゃん予報だと雨降りそうだねーこりゃ。

 実際降ってるけど。
以下略



373:名無しNIPPER[saga]
2017/12/19(火) 00:03:54.56 ID:Ae62FiCR0
【7】

 (♡)

 秩序とは、現実を覆い隠すための虚像。
以下略



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